PIPE

Section: Linux Programmer's Manual (2)
Updated: 2004-06-17
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名前

pipe - パイプを生成する  

書式

#include <unistd.h>

int pipe(int filedes[2]);  

説明

pipe() はパイプの inode を指すファイル・ディスクリプター (descripter) の組を生成し、 そのファイル・ディスクリプターを filedes で示される配列に格納する。 filedes[0] には読み出し用、 filedes[1] には書き込み用のファイル・ディスクリプターが格納される。  

返り値

成功した場合 0 が返る。失敗した場合 -1 が返り、 errno がエラーの内容に従って設定される。  

エラー

EFAULT
filedes が無効な値である。
EMFILE
このプロセスで使われているファイル・ディスクリプターが多すぎる。
ENFILE
オープンされているファイルの総数がシステムの制限に達した。
 

準拠

POSIX.1-2001.  

以下のプログラムではパイプを生成し、その後 fork(2) で子プロセスを生成する。 fork(2) の後、各プロセスはパイプ (pipe(7) を参照) に必要がなくなったディスクリプターをクローズする。 親プロセスはプログラムのコマンドライン引き数に含まれる 文字列をパイプへ書き込み、 子プロセスはこの文字列をパイプから 1 バイトずつ読み込んで標準出力にエコーする。

#include <sys/wait.h>
#include <assert.h>
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <unistd.h>
#include <string.h>

int
main(int argc, char *argv[])
{
    int pfd[2];
    pid_t cpid;
    char buf;

    assert(argc == 2);

    if (pipe(pfd) == -1) {
        perror("pipe");
        exit(EXIT_FAILURE);
    }

    cpid = fork();
    if (cpid == -1) {
        perror("fork");
        exit(EXIT_FAILURE);
    }

    if (cpid == 0) {    /* 子プロセスがパイプから読み込む */
        close(pfd[1]);  /* 使用しない write 側はクローズする */

        while (read(pfd[0], &buf, 1) > 0)
            write(STDOUT_FILENO, &buf, 1);

        write(STDOUT_FILENO, "\n", 1);
        close(pfd[0]);
        _exit(EXIT_SUCCESS);

    } else {            /* 親プロセスは argv[1] をパイプへ書き込む */
        close(pfd[0]);  /* 使用しない read 側はクローズする */
        write(pfd[1], argv[1], strlen(argv[1]));
        close(pfd[1]);          /* 読み込み側が EOF に出会う */
        wait(NULL);             /* 子プロセスを待つ */
        exit(EXIT_SUCCESS);
    }
}
 

関連項目

fork(2), read(2), socketpair(2), write(2), popen(3), pipe(7)


 

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準拠
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Time: 04:31:55 GMT, November 19, 2007