なかのにっき

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2009年01月09日(金) [n年日記]

#1 [labo] uhvsp

9:30 に 5E-5 Pa だったので bake 止め。 10:15 から QIG / バラトロン start。

#2 [paper] Google Reader で拾った論文

時期が入り交じってるが気にしない方向で。

RSI: An automatic liquid-nitrogen filling system for multiple Ge detectors:

原研の Ge γ線検知器 array を液体窒素の冷却機構の無人化の話。 ここまで大がかりな仕組みはそうそう必要にはならんとは思うが、 参考までに。

APL: Electrical strength of multilayer vacuum insulators:

厚さあたり保持できる電圧は厚さの√に比例 ( ref2 )、というのを受けて、 metal と dielectric の多層構造からなる絶縁体が良い性能を示すのでは、 というアイデアがあるそうで (high gradient insulator というらしい)。 ただ予想通りの performance が出ないので、 breakdown が surface flashover と metal 間の vacuum arc であると考えてみた モデルをベースに考察してみた話。

JPD: Study on the influence of nitrogen on titanium nitride in a dc post magnetron sputtering plasma system:

インドのグループ。軸対称型のマグネトロン装置を対象に、Ti ターゲットに Ar+N2 を入れたときのプラズマポテンシャル、EEDF、OES などを取った結果。 N2 は Ar より電離しにくく、プラズマ密度・ターゲット電流が低下、 プラズマ温度は微増、FP は低下 [なんでだろ?]、などの結果。 ただプラズマの話だからか、流量を気にせず分圧のみの話にしていたのが微妙か。 装置図を見る限り圧力モニタはペニングゲージだけみたいだしなあ。

JAP: Statistical characterization of surface defects created by Ar ion bombardment of crystalline silicon:

MD シミュレーションで、Si(001) に 500〜900eV の Ar を当てたときの adatom の発生を評価した話。adatom, sputtered, addimer のほか、 配位数が大きいけど energy も高い、という種類の粒子が多く発生している。 これは計算の framework の問題だろうか。

JPD: Thickness dependent fatigue life at microcrack nucleation for metal thin films on flexible substrates:

dog bone のポリイミドに膜厚の違う Cu や Al の膜を付け、 繰り返し stress テストで抵抗変化から膜の crack 生成成長を見た話。 stress の大きさと破壊に至る繰り返し回数は Coffin-Manson の関係に従い、厚い方が早く壊れて exponent も急、という結果など。

APL: Role of initial surface roughness on ion induced surface morphology:

化学エッチで荒らした表面を 16.7 keV の斜め入射 O2+ で叩き、 ripple 波長や自己相関長が initial roubhness に positive な相関を持つ、 という結果を示した話。スパッタ率の傾斜依存性などと絡めた議論。

APL: Quantification of porosity and deposition rate of nanoporous films grown by oblique-angle deposition:

GLAD での porosity / growth rate を幾何学的に計算し、実測と比較した話。 SiO2, ITO で比較的良い一致。

PRL: Broadband Laser Emission from Color Centers Inside MgO Microcrystals:

SiO と Mg の powder を混ぜて Ar 中で加熱すると、 F+ center によって着色した MgO パウダーができ、 そいつが PL 発行を示したとのこと。 PL の励起光強度依存性を取ってみたところ、 レーザー発振の媒体として有効ではないか、と。

APEX: Efficiency Enhancement of Cu(In,Ga)Se2 Solar Cells Fabricated on Flexible Polyimide Substrates using Alkali-Silicate Glass Thin Layers:

ポリイミド上に CIGS ベースの太陽電池を作るとき、 PI フィルムの直上、Mo の back contact の下に、 ソーダライムガラスを 200nm スパッタでつけると、 アルカリのドーピングになって cell のパフォーマンスが上がる、という話。

#3 [labo] uhvsp

動作させてもらったら、順調に乗ったらしいがステージを下げるときに やはりロッドに引っかけてしまった模様 orz
大橋さんに電話して善後策を練ってみる。ううん。
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中野武雄 (NAKANO, Takeo) <nakano@st.seikei.ac.jp> Since 1999-10-07
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