READAHEAD
Section: Linux Programmer's Manual (2)
Updated: 2007-07-26
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名前
readahead - 前もってファイルをページ・キャッシュに読み込む
 
書式
#define _GNU_SOURCE
#include <fcntl.h>
ssize_t readahead(int fd, off64_t *offset, size_t count);
 
説明
readahead()
は、この後の同じファイルからのデータ読み込み時にディスク I/O で
動作が停止 (block) しないように、前もってファイルの内容を
ページ・キャッシュに読み込む。
fd
引き数は読み込みを行うファイルを識別するファイル・ディスクリプタである。
offset
引き数はデータの読み込み開始位置を指定し、
count
は読み込むデータのバイト数を指定する。
ディスク I/O はページ単位で実行されるので、
実際には
offset
はページ境界に切り下げられ、読み込みバイト数は
(offset+count)
より小さくない次のページ境界まで切り上げられる。
readahead()
はファイルの末尾を越えた範囲まで読み出しを行うことはない。また、
readahead()
は指定したデータの読み込みが終わるまで停止 (block) する。
fd
で参照されたオープン済のファイルのファイルオフセットの現在値は
変更されない。
 
返り値
readahead()
は成功すると 0 を返す。失敗した場合 -1 を返し、
errno
にエラーの原因を示す値を設定する。
 
エラー
- EBADF
 - 
fd
が有効なファイル・ディスクリプタでない、または
読み込み用にオープンされていない。
 - EINVAL
 - 
fd
が参照しているファイルが、
readahead()
を行うことができないタイプのファイルであった。
 
 
バージョン
readahead()
システムコールは Linux 2.4.13 で登場した。
glibc でのサポートは glibc バージョン 2.3 以降で行われている。
 
準拠
readahead()
システムコールは Linux 固有であり、移植を考慮したプログラムでは
使用を避けるべきである。
 
関連項目
lseek(2),
madvise(2),
mmap(2),
posix_fadvise(2),
read(2)
 Index
- 名前
 - 
 - 書式
 - 
 - 説明
 - 
 - 返り値
 - 
 - エラー
 - 
 - バージョン
 - 
 - 準拠
 - 
 - 関連項目
 - 
 
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Time: 04:31:58 GMT, November 19, 2007