PSF

Section: Maintenance Commands (8)
Updated: 17 Dec 1991
Index JM Home Page roff page
 

名前

psf - PostScript フィルタ  

書式

psf [ -n name ] [ -h host ] [ -w width ] [ -l length ] [ -i indent ] [ -c ]  

説明

psf は PostScript 印刷をするための lpd フィルタである。 psf は、どのフィルタを起動するかを決めるために、 自分がどういう名前で呼び出されたかを調べる。 まず、名前のどこかに文字列 ``pap'' がある場合は、 psf は AppleTalk を経由してプリンタと通信するために pap を起動する。 次に、文字列 ``rev'' がある場合は、 psf はジョブのページを逆順にするために psorder を起動する。 最後に、 psf が名前の先頭部にフィルター名を付けて呼ばれた場合は、 そのフィルタを起動する。 実行するフィルタがない場合、 psf は入力のマジックナンバーを調べ、 入力が PostScript でない場合は PostScript に変換する。  

クラッジ (KLUDGE)

デフォルトの設定では、 psf は 2 つのクラッジをサポートしている。 1 番目のクラッジは、自分の名前に文字 `m' があるかどうかを psf にチェックさせる。 この文字があり、アカウンティングが有効になっている場合、 psfpap を 2 度呼び出す。 1 度目は初期ページカウントを取得し、印刷ジョブを行うためである。 2 度目は最終ページカウントを取得するためである。 これは、プリンタが PAP 出力ファイルを閉じなくなるといった、 いろいろな PAP 実装に含まれるバグに対処するためのものである。 その顕著な例は Hewlett-Packard のプリンタである。

2 番目のクラッジは、自分の名前に文字 `w' があるかどうかを psf にチェックさせる。 この文字があり、アカウンティングが有効になっている場合、 psfpap-w フラグ付きで呼び出す。 このフラグがつくと、 pap はプリンタ状態に文字列 `idle' が現われるまで待つ。 見つかったら、通常と同じく印刷ジョブが行われる。 このクラッジは、特に Hewlett-Packard の LaserJet IV に 対処するためのものである。 このプリンタは、前のページがまだ印刷されている際中に ページカウントを報告する。  

以下の printcap エントリの例では、 テキストファイル・PostScript ファイル・ troff の C/A/T 出力・ TeX の DVI 出力を AppleTalk に接続された LaserWriter Plus で印刷するために psf を起動する。 LaserWriter Plus はページを降順に積み重ねるので、 ページを逆順にして、バーストページを最後に印刷する。

laser|lp|LaserWriter Plus on AppleTalk:\
    :sd=/usr/spool/lpd/laser:\
    :lp=/usr/spool/lpd/laser/null:\
    :lf=/var/adm/lpd-errs:pw#80:hl:\
    :of=/usr/lib/filters/ofpap:\
    :if=/usr/lib/filters/ifpaprev:\
    :tf=/usr/lib/filters/tfpaprev:\
    :df=/usr/lib/filters/dfpaprev:

該当するホストが複数の AppleTalk プリンタにスプールする場合、 lp 機能として /dev/null を使用すべきではない点に注意すること。 そうではなく、上の例でやっているように、 各プリンタに対して mknod を使って null デバイスを作成すべきである。

最後に、スプールディレクトリ /var/spool/lpd/laser には .paprc という名前のファイルがある。 pap はプリンタの AppleTalk 名を調べるためにこのファイルを読む。  

関連項目

psorder(1), printcap(5), lpd(8), mknod(8), pap(8).


 

Index

名前
書式
説明
クラッジ (KLUDGE)
関連項目

This document was created by man2html, using the manual pages.
Time: 04:32:40 GMT, November 19, 2007