visudo
Section: MAINTENANCE COMMANDS (8)
Updated: 1.6.6
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名前
visudo - sudoers ファイルを編集する
書式
visudo [ -c ] [ -f sudoers ] [ -q ] [ -s ] [ -V ]
説明
visudo は、vipw(8) と同じような安全な方法で
sudoers ファイルを編集する。
visudo は複数同時の編集に対して sudoers ファイルをロックし、
基本的な文法エラーやパースエラーをチェックしてくれる。
sudoers ファイルが現在すでに編集中であった場合、
``try again later'' というメッセージが出される。
visudo が使用するエディタのリストは、
コンパイル時に設定され、ハードコードされている。
これは editor sudoers
Default
変数で上書きできる。
このリストのデフォルトはシステムにある vi(1) へのパスで、
configure スクリプトで決定される。
上で述べたリストのエディタが
EDITOR
や
VISUAL
環境変数にない限り、
通常 visudo はこれらの環境変数を使わない。
ただし visudo が ---with-enveditor フラグをつけて
コンパイル時に設定されている場合、
または sudoers で
enveditor
Default
変数が設定されている場合、
visudo は
EDITOR
や
VISUAL
で定義されている
任意のエディタを使用する。
これはセキュリティホールになるので注意すること。
EDITOR
や
VISUAL
に設定するだけで、
ユーザに任意のプログラムの実行を許可してしまう。
visudo は、編集後 sudoers ファイルをパースし、
文法エラーがあった場合は変更を保存しない。
エラーが見つかると、visudo はそれが起こった
行番号を示すメッセージが表示し、
``What now?'' というプロンプトを出す。
この場合、
sudoers ファイルを再編集するならば ``e'',
変更を保存せずに終了するならば ``x'',
終了と変更の保存をするならば ``Q''
を入力すればよい。
``Q'' オプションは特別に注意を払って使用すべきである。
なぜなら、visudo はパースエラーになるといっているので、
パースエラーが修正されるまでは、sudo と全てのユーザが
sudo を実行できなくなるからである。
パースエラーが見つかった後で
``e'' を入力して sudoers を編集すると、
カーソルがエラーが起こった箇所に置かれる
(エディタがこの機能をサポートしている場合のみ)。
オプション
visudo は、以下のようなコマンドラインオプションを受け付ける。
- -c
-
check-only (チェックのみ) モードを有効にする。
既存の sudoers ファイルの文法チェックが行われ、
sudoers の情報の詳細を標準出力に表示する。
文法チェックが成功した場合、
visudo は値 0 で終了する。
文法エラーがあった場合、
visudo は値 1 で終了する。
- -f
-
sudoers ファイルの場所を指定して別のファイルを使う。
このオプションを使うと、
visudo はデフォルトの /etc/sudoers ではなく、
ユーザが選んだ sudoers ファイルを編集 (またはチェック) する。
使用されるロックファイルは、
指定した sudoers ファイルに ``.tmp'' を付けたものである。
- -q
-
quiet (表示抑制) モードを有効にする。
このモードでは文法エラーの詳細は表示されない。
このオプションは -c フラグと組み合わせた場合にのみ役立つ。
- -s
-
sudoers ファイルの strict (厳密な) チェックを可能にする。
エイリアスが定義される前に使用されている場合、
visudo はパースエラーとみなす。
エイリアスと、大文字・数字・アンダースコア ('_') のみを含む
ホスト名またはユーザ名を区別するのは不可能であることに注意すること。
- -V
-
(version) オプションは、
visudo にバージョン番号を表示させた後、終了させる。
エラー
- sudoers file busy, try again later.
-
誰か他のユーザが、現在 sudoers ファイルを編集している。
- /etc/sudoers.tmp: Permission denied
-
root 権限で visudo を実行しなかった。
- Can't find you in the passwd database
-
あなたのユーザ ID がシステムの passwd ファイルのなかに見つからない。
- Warning: undeclared Alias referenced near ...
-
定義する前に {User,Runas,Host,Cmnd}_Alias のどれかを使用している。
または、大文字・数字・アンダースコア ('_') のみを含んだ
ユーザまたはホスト名がリストにある。
後者の場合、sudo は警告を出さないので) 警告を無視することができる。
-s (strict 厳密な) モードでは、これらは警告ではなくエラーになる。
環境変数
visudo に (コンパイル時に)
---with-env-editor オプションが設定されていた場合にのみ、
以下の環境変数が使われる。
EDITOR エディタとして visudo に起動される。
VISUAL EDITOR が設定されていない場合、
visudo に起動されて使用される。
ファイル
/etc/sudoers 誰が何を実行できるかのリスト。
/etc/sudoers.tmp visudo のロックファイル。
著者
多くの人々が長年に渡り sudo の製作に携わってきた。
このバージョンの visudo は、
Todd Miller <Todd.Miller@courtesan.com>
によって書かれた。
更に詳しくは、sudo ディストリビューションの HISTORY ファイルを参照するか、
http://www.sudo.ws/sudo/history.html を参照すること。
バグ
sudo のバグを発見したと思った場合は、
http://www.sudo.ws/sudo/bugs/ にバグの報告を送って下さい。
放棄宣言
Visudo is provided ``AS IS'' and any express or implied warranties,
including, but not limited to, the implied warranties of merchantability
and fitness for a particular purpose are disclaimed.
See the LICENSE file distributed with sudo for complete details.
警告
visudo の使用するエディタがシェルにエスケープできる場合、
ユーザに root のシェルを入手させないための簡単な方法はない。
関連項目
vi(1), sudo(8), vipw(8).
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- オプション
-
- エラー
-
- 環境変数
-
- ファイル
-
- 著者
-
- バグ
-
- 放棄宣言
-
- 警告
-
- 関連項目
-
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Time: 04:32:55 GMT, November 19, 2007