ddts-send: Debian Description Translation Project 用フロントエンド
ddts-send は、
Debian Description Translation Project (DDTP)
におけるサーバとのやりとりを省力化するためのシェルスクリプトです。
DDTP とは
Debian の各パッケージには、その内容や用途などを記載した
description (パッケージ説明) がつけられています。
この description を各国語に翻訳しようという活動が
"Debian Description Translation Project (DDTP)" です。
日本語で書かれた情報が
debian.or.jp
にありますので、詳しくはそちらを参照してください。
ddts-send のセットアップ
- まず ddts-send スクリプト
をこのリンクから入手し、実行パスの通った場所に置いて下さい。
- スクリプト中の SENDER マクロを、
あなたのメールアドレスに変更してください。
- このスクリプトでは mime-construct というコマンドを使っています。
これは mime-construct パッケージに含まれていますので、
インストールしておいてください (woody にあります)。
- 日本語への翻訳をする人は、58 行目あたりをコメントに従って
書き直しておくと、エンコードを心配しなくてすみます :-)
ddts-send の使い方
何もオプションを付けずに実行すると実行方法の説明が出ます。
usage: ddts-send [-G (number) [-S (section)] | -P (pkgname) ] [filename]
ddts-send -G 2 get 2 descriptions to be translated.
ddts-send -G 2 -S x11 get 2 descriptions to be translated from x11 section.
ddts-send -P pkgname get the description of binnary package `pkgname'
ddts-send filename send filename
- -G オプションの後に数値を指定すると、
その個数分の Description (未翻訳のもの) をサーバから取得します。
- -G オプションを用いた場合には、
-S でセクション名を指定することができます。
そのセクションに含まれるパッケージが送られてきます。
- -P オプションの後にパッケージ名を指定すると、
そのパッケージの description をサーバに指定します。
-G と -P は競合するオプションですが、両方指定すると -G が優先されます
- オプションなしでファイルのみを指定すると、
そのファイルに含まれる翻訳結果をサーバに送ります。
- -G または -P オプションによる未翻訳 Description の取得と、
翻訳済みファイルの送信は同時に行うことができます。
おまけ
MH 形式のメールボックスでメールを管理している人は、
ddts-recv
を使うとちょっと嬉しいかも知れません
(使い方の説明はここではしません)。
中野武雄
<nakano@apm.seikei.ac.jp>
Last-updated: 2003-05-08
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