SLABTOP
Section: Linux User's Manual (1)
Updated: 13 Sep 2003
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名前
slabtop - リアルタイムにカーネル slab キャッシュ情報を表示する
 
書式
slabtop [ options ] 
 
説明
slabtop(1)
はリアルタイムに詳細なカーネル slab キャッシュ情報を表示する。
キャッシュ情報の上位を、ソート基準に挙げられている
基準のいずれかでソートして、リストで表示する。
また slab レイヤ情報が書かれた統計情報ヘッダも表示する。
 
オプション
通常は
slabtop(1)
の起動にオプションは必要ない。
しかし以下のオプションを 1 つ以上指定することで、動作を微調整できる。
- --delay=n, -d n
 - 
n 秒毎に表示を更新する。
デフォルトでは
slabtop(1)
は 3 秒毎に表示を更新する。
プログラムを終了するには
q
を入力すること。
 - --sort=S, -s S
 - 
S でソートする。ここで S はいずれかのソート基準である。
 - --once, -o
 - 
出力を 1 回表示して終了する。
 - --version, -V
 - 
バージョン情報を表示して終了する。
 - --help
 - 
使用法の情報を表示して終了する。
 
 
ソート基準
以下は各 slab キャッシュのソートに使用できる有効なソート基準であり、
表示する「上位 (top)」の slab キャッシュがどれであるかを決定する。
デフォルトのソート基準はオブジェクト数によるソート ("o") である。
slabtop の実行中に対応する文字を押すことにより、
ソート基準を変更することができる。
- a:
 - 
アクティブなオブジェクト数でソートする。
 - b:
 - 
slab 毎のオブジェクト数でソートする。
 - c:
 - 
キャッシュサイズでソートする。
 - l:
 - 
slab 数でソートする。
 - v
 - 
アクティブな slab 数でソートする。
 - n:
 - 
名前でソートする。
 - o:
 - 
オブジェクト数でソートする。
 - p:
 - 
slab 毎のページ数でソートする。
 - s:
 - 
オブジェクトサイズでソートする。
 - u:
 - 
キャッシュ利用率でソートする。
 
 
コマンド
slabtop(1)
は実行中にユーザからのキーボードコマンドを受け付ける。
以下のコマンドがサポートされている。
文字の場合は大文字・小文字ともに受け付ける。
有効な各ソート文字も受け付け、ソートルーチンを変更する。
「ソート基準」のセクションを参照すること。
- <スペースバー>
 - 
スクリーンを再描画する。
 - Q
 - 
プログラムを終了する。
 
 
ファイル
/proc/slabinfo -- slab 情報
 
関連項目
free(1),
ps(1),
top(1),
vmstat(8)
 
注意
現在のところ、
slabtop(1)
は 2.4 以降のカーネル (特にバージョン 1.1 またはそれ以降の
/proc/slabinfo)
が必要である。
カーネル 2.2 は将来サポートされるだろう。
 
著者
Chris Rivera と Robert Love によって書かれた。
slabtop(1)
は Martin Bligh の perl スクリプト
vmtop
に触発されて書かれた。
procps パッケージは Robert Love によってメンテナンスされており、
Michael Johnson によって作られた。
バグ報告は <procps-list@redhat.com> まで送って欲しい。
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- 名前
 - 
 - 書式
 - 
 - 説明
 - 
 - オプション
 - 
 - ソート基準
 - 
 - コマンド
 - 
 - ファイル
 - 
 - 関連項目
 - 
 - 注意
 - 
 - 著者
 - 
 
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Time: 04:32:47 GMT, November 19, 2007