なかのにっき

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2002年03月17日() [n年日記]

#1 [book] 『星はなぜ輝くのか』尾崎洋二 朝日選書 694

馬場さんの日記で紹介されてた本。

そもそも核融合反応がわかるまでは、 なんで恒星があんだけ莫大なエネルギーを放出してるのか、 だってすごいミステリーだったわけで。 恒星の進化モデルのあたり、以前研究してた人が身近にいた *1 ので、大変面白く読んだ。

周期的に光る星・ X 線ででやたら明るく星などが発見されていく過程と、 「それはなぜか」の探求過程がとてもエキサイティングに書かれている。 天文学っていうのは、 観測技術の進歩がそのまま学問全体の進歩に直結しているところが、 なんというか非常に健全でいいなあ、と思ったことであった。

記述は平易。ませた高校生の人(笑)なら面白く読めるのではないかな。 朝日選書って今までほとんど読んだことなかったんだけど、 ずいぶん良書があるんだな。
*1: 具体的には赤色巨星の進化モデル、だったかな?

#2 [proverb] 今日の箴言

上記『星はなぜ輝くのか』の p.211 より。
「自然は人間が考えているよりもずっと想像力に富んでいる」
ブルーノ・ロッシ
ロッシは MIT の宇宙線研究者。 天体の発する X 線は大気によって吸収されるため、 X 線領域で天体を観測するには衛星を上げるしかないのだが、 太陽からの X 線強度から類推すると、 当時の X 線観測装置では、 太陽以外からの X 線はとても観測できそうになかったらしい。 で、計画をどうするか、というときに決め手になったのがこの言葉とのこと。

実際にこいつがブラックホール発見の端緒になったわけで、 後世からみると非常に重要な一言だったことになるけど。 ただ当時の計画の反対派からしてみたら、 これほどうさんくさい言葉もなかっただろうなあ(笑)

#3 [book] 『三谷幸喜のありふれた生活』三谷幸喜 朝日新聞社

夕刊連載が単行本になったもの。おもしろい。

#4 [book] 『学問の世界 碩学に聞く』加藤秀俊 小松左京 編 講談社学術文庫

編者の二人と、桑原武夫・貝塚茂樹・今西錦司・江上波夫・中山伊知郎 というすげえ人たちとの対談集。 世代的にいうと、だいたい明治の終わりに生まれて 大正デモクラシーの雰囲気で育った人たち。 気軽に読めてためになる。 この人たちの学問のサワリの紹介もそうだけど、 そういう学問を生み出す環境というものについて、 考えさせられるところが多い。

たくさんの情報を詰め込んで、 そこから浮いてくるものの上澄みが創造だ、 というようなことを立花隆が書いていたけど、 上質の人間を一箇所に集めて、 じっくり発酵させて出てくるものが、 革命的な学説だったり理論 (ものの見方、解釈のしかた) だったりするのではないかね。 そういえば ものつくりのセンス にもそいう言うことが書いてあったすな。

しかし小松左京がまた博学なこと。

#5 rwiki インストール

まだ動かせていない。 実際には potato な surf に入れたいから、 野良で入れるしかないかな、と思いつつ、 The RWiki - インストール を参考にしつつ。

ライブラリ関係:

sources.list に
deb http://deb.ruby-lang.org/debian potato main contrib non-free
deb-src http://deb.ruby-lang.org/debian potato main contrib non-free
を足して
sudo apt-get install drb erb libmutexm-ruby rdtool \
 liboptparse-ruby racc libstrscan-ruby -s
で一気に入りそう? やってみたら libamstd-ruby racc-runtime の 2 つも同時に入った。

本体:

ここ から rwiki-1.2.3.tar.gz をいただいて展開、DocumentRoot に rwiki という subdir を掘って中身を移動。 rw-config.rb を
--- rw-config.rb.orig   Sat Nov 11 03:46:35 2000
+++ rw-config.rb        Sun Mar 17 02:01:26 2002
@@ -9,15 +9,15 @@
 module RWiki
   # RWiki Server setup
   ## Page 
-  ADDRESS = 'Masatoshi SEKI'
-  MAILTO = 'mailto:m_seki@mva.biglobe.ne.jp'
+  ADDRESS = 'NAKANO Takeo'
+  MAILTO = 'mailto:nakano@apm.seikei.ac.jp'
   CSS = nil
   LANG = nil
   CHARSET = nil
   
   ## Service
-  DB_DIR = 'rd'                # English
-  # DB_DIR = 'rd.ja'   # Japanese
+  # DB_DIR = 'rd'      # English
+  DB_DIR = 'rd.ja'     # Japanese
   TOP_NAME = 'top'
   DRB_URI = 'druby://:8470'
 end
こんなかんじで変更、rw-cgi.rb を
--- rw-cgi.rb.orig      Fri Nov  9 02:03:10 2001
+++ rw-cgi.rb   Sun Mar 17 02:08:25 2002
@@ -1,4 +1,4 @@
-#!/usr/local/bin/ruby
+#!/usr/bin/ruby
 
 # rw-cgi.rb -- RWiki CGI interface.
 #
@@ -10,7 +10,7 @@
 
 
 $KCODE = 'EUC' # SETUP
-$RWIKI_DIR = File::dirname( ENV['SCRIPT_FILENAME'] )   # SETUP
+$RWIKI_DIR = '[展開したディレクトリ]' # SETUP
 $RWIKI_URI = 'druby://localhost:8470'                  # SETUP
みたいに変更。$RWIKI_DIR はこれでいいのかよくわからんけど。

実行:

.htaccess を
AddHandler cgi-script .rb
Options +ExecCG
DirectoryIndex rw-cgi.rb

<Files .htaccess>
order deny,allow
deny from all
</Files>
というような感じで用意、それから
% mkdir log
% chmod 1777 log
として log を用意。
ruby -Ke rwiki.rb
を実行してブラウザでアクセスすると、 一応 画面 は拝めた。さて、記入するのはどうするんだろ(わら

新規作成・編集のしかた:

あきらさんにおしえていただく。 まず編集は画面上部のメニューにある [Edit] で行うことができる。 新しいネタを作るには、 編集中のページのどこかに ((<タイトル>)) のようなアンカーをおいて、 それをクリックすればいいらしい。 こんどちょっとトップ周りを整理しますかね。 というか db ごと別のディレクトリにして、 本家 みたいに cvs でバックアップする体制にしようかな。

というわけで魔道編を再読。 256 本には索引が無いのが (わかっちゃいるのだが) ナニ。 あと RD に verbatim と citation の区別が無いのも ちと悲しいところ。

#6 [debian] ssh_not_to_be_run の件

ぐへ、なるほど ssh.postinst に
setup_startup() {
        start=yes
        [ -e /usr/share/debconf/confmodule ] && {
                db_get ssh/run_sshd
                start="$RET"
        }

        if [ "$start" != "true" ] ; then
                /etc/init.d/ssh stop 2>&1 >/dev/null
                touch /etc/ssh/sshd_not_to_be_run
        else
                rm -f /etc/ssh/sshd_not_to_be_run 2>/dev/null
        fi
}
というのがあったです。 ご教示の通りに dpkg-reconfigure しときました。これで大丈夫か。

rsh みたいに ssh-client と ssh-server とに 分けてもらえると嬉しいんだがなあ。

なんか rwiki 関係といい、文句ばっかり言ってるな(^^;
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中野武雄 (NAKANO, Takeo) <nakano@st.seikei.ac.jp> Since 1999-10-07
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