なかのにっき

最新版はこちら。 突っ込みは各日付の BBS エントリのほか、 メール (nakano@st.seikei.ac.jp) や フォーム からどうぞ。 なおスパム除けのため、BBS 機能には 緩い認証を入れて います。 検索エンジンから来た方は、エンジンの方のキャッシュを見るか、 下の簡易検索を試してみてください。


hns - 日記自動生成システム - Version 2.19.5

先月 2007年03月 来月
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
Namazu for hns による簡易全文検索
詳しくは 詳細指定/ヘルプを参照して下さい
検索式:

2007年03月11日() [n年日記]

#1 [book] タムール記 3

読了。ある民族 A が別の民族 B を差別する場合: …という筋書は 内田樹『私家版 ユダヤ文化論』 にもあったような記憶があるが、割合メジャーな議論なのだろうか。

#2

バッテリーの様子を見つつ。30 分ほどアイドリングして充電、 郵便局と中古ブックセンターへ。帰りに小金井の大勝軒でもりそば。

#3 散髪

もう暖かかろうということで短くしてもらった。 なんか胃腸の調子が良くなく、体勢を固定するのに一苦労。
コメント [全部読む/投稿する]

2007年03月12日(月) [n年日記]

#1 行き

車。構内に入って RP を積載。

#2 メール

たくさん。まああまり考えないで書けるものばかりなのでサクサクと対応。

#3 [receipt] 紀伊国屋 BC 882 円

#4 柳澤さん来研

三菱化学に入社、三菱化学エンジニアリングに出向のかたちで現在倉敷にいる柳澤 *1 さんが、新入社員メンター向けの講習を受けに東京に出てきたので、 ということで寄ってくれた。6 年振りか。 14:15〜16:10 くらい boss と三人で四方山話。 大変立派になっておられて驚いた。素晴らしい。
*1: ほんとは柳の字が微妙に違うとのことだが、 ご本人「これでいいことにしちゃってます」ということなのでこれで。

#5 いわゆる救済措置について

絶対に何もありません。今すぐあきらめなさい。

後期授業の試験が終わり採点時期になると、卒業予定者(と言っても、あくまで「本人が」予定しているだけだが)が来て、「就職活動のため、あまり授業に出られなかった。先生の授業の単位がとれないと卒業できない。なんとかしてください。」と言ってくる。
から始まるお話。末尾が素晴らしい(笑)

#6 [paper] 今日拾った論文 (TSF 515(4))

Biaxial alignment in sputter deposited thin films:

Ghenkiere さんたちの Ghent U のグループのレビュー。 これは複写依頼。

Properties of ZrNx films with x > 1 deposited by reactive radiofrequency magnetron sputtering:

ZrN を作るときの窒素分圧を高く (〜3.26Pa) すると、 ZrN に加えて ZrN2 とか Zr3N4 とかの phase ができるよ、 というのを XPS とか可視光近辺の分光測定の結果から主張した話。 形成過程に関する議論もしているらしい。

Heating of polymer substrate by discharge plasma in radiofrequency magnetron sputtering deposition:

愛知工科大の畑中先生。PMMA, PC 基板に TiO2 を RF スパッタで 付けるときの基板ダメージを AFM と製膜中の温度測定から評価した話。 温度ではなく Ar イオン衝撃が問題なのだろう、という結論らしい。

Deposition and properties of ZrNx films produced by radio frequency reactive magnetron sputtering:

2 つ上のと同じグループ、これはパワー依存性の議論。

The ion energy distributions and ion flux composition from a high power impulse magnetron sputtering discharge:

Helmersson 先生のところ。 Ti ターゲットの HIPIMS、duty 0.5% でピーク電力 1〜2 kW/cm^2。 イオンのエネルギー分布は 100eV にピークがあり、 20eV より大きなエネルギーのものが 50% を占める。 イオンの flux 比も見ていて、50% が Ti^+, 24% が Ti^2+, 23% が Ar^+, 3% が Ar^2+ 。まあこれも拾っておくか。

Effect of deposition angle on fiber axis tilt in sputtered aluminum nitride and pure metal films:

AlN 膜の fiber orientation は Al よりも入射角に強く依存するよ、 という話。ほぼ同じになるとか。ほう?

Effect of temperature on selenization process of metallic Cu-In alloy precursors:

CuIn 合金を Se 化するときの構造変化・組成変化の温度依存性。XRD, X 線蛍光分析。

#7 adobe 製品買う?

使うのは acrobat standard, Illustrator のほんの初歩、photoshop の elements 相当、のみ。 それぞれを単品で (アカデミックで) 買うと 13,125+7,140+29,400=49,665 円。 一方 Creative Suite 2.3 Premium にすると、その他モロモロついてきて 73,290 円。 うーん。でも golive とか indesign とか、どーせ使わねーんだがなー。 まあ必要経費にして自分の銭で買っちゃうかなあ。

しかし adobe のサイトは相変わらず使い憎いこと。 特に Firefox ではあちこちの javascript やらが刺さったりして絶望的にだめ。

#8 [dept] 物質生命実験

boss とフランクヘルツ管の背景にある細かな話について 1.5 h ほど。 説明してみると色々わかってくることがあるのお。

#9 帰り

というわけで車。いなげやでお買い物。
コメント [全部読む/投稿する]

2007年03月13日(火) [n年日記]

#1 明日以降に買うものメモ

#2 [book] 『教育力』齋藤孝 岩波新書

読了。まあいつものように構造的に積上げてどうこう、というのではなく、 どちらかというと色々な話題をフラットに並べた構成。 序章〜1 章あたりで強調されているのは、 先生も学べ、学ぶことを知っている者が先生になれ、 ということ。学ぶことは楽しい、そういうオーラを生徒に伝えることが大事。

その他紙を折ったところ。以下は引用ではなく中野がまとめたもの。 折に触れて読み返すと良さそうではある。 学校でのものに限らず、 教育に関して普段から考えているひとは一読しても損はしないと思う。

#3 VP へ

自宅から車で向かう。 RP 受渡し、ガンのところのシールは、とりあえずバイトンのやつということで。 買い物をしてから一度車を置きに家に戻り。

#4 行き

バス電車歩き。良い天気。

#5 [labo] 卒業生来研

田中くんが自転車譲渡の件で来てくれた。西友の 5F へ行けば良いそうな。 つうか自転車で中に入ってもいいのか > 西友

ついで雄介くん。表協の参加費を渡す。

#6 [paper] Google Reader で拾った論文 (PRB 75)

Role of electron capture in ion-induced electronic sputtering of insulators:

O2 固体を 25〜240 keV の H+ でスパッタするときの測定値が計測者によって大きく違うのは、生成された ion の electronic repulsion の効果の有無によるんねは、という提案。なるほど低温の QCM 上で実験すんのね。

High shock release in ultrafast laser irradiated metals: Scenario for material ejection:

レーザー照射による金属表面からの原子の蒸発に関するモデル。 熱吸収以降の相変化に伴う膨張・ストレス導入などを元に流体力学的に考察するかたち。 個人的には電子系〜格子系へのエネルギー授受のあたりに興味があるのだが。

#7 [labo] フルウチ化学から電話

11 月に買った Nb ターゲットの支払いが無いようですが、という query。 …確かに払った記録がない。すみませんすみません。 伝票を再発行していただく方向で。いかんな。

#8 【溶けゆく日本人】過保護が生む堕落(1)「最高学府」が泣いている Sankei WEB

うちの boss は最近ちょうどこのあたりで苦労しているらしい…

#9 全日空機の胴体着陸

日航の各種事件に対して、 「機長の放送で乗客は安心した」とか「理想的な胴体着陸だった」とか 好意的な報道が多いような気がするのは斜めに見すぎか?

#10 [labo][stock] 絶縁破壊計測システム

ソフト等々は stock へ。 AIO-160802AY-USB のソフトを常用デスクトップへインストール。 「デバイス名」はデフォルトのまま AIO000 に。 診断ツールを走らせた 結果のレポート 。テスターでチェックしただけだと DO01 の TTL 電圧が出ていないような気がするが、 今回の用途では使わんし、まあまたいずれ。

VB.Net でデバイスと通信できるかやってみた。しかしつまらんことで嵌まる。 最初 samba ドライブにプロジェクトを置いたら、
プロジェクトの場所は、.NET ランタイムによって完全に信頼されていません。…(以下略)
という warning が。無視して進行させたら、デバイスに出力するところ (Contec の vb コードを実行するところ) で System.Security.Permissions.Securitypermission の例外がうんたら〜で止まってしまった。 結局 C ドライブに置けばフツーに動く、というオチ。 こんなんで 1h 近くも嵌まった。あほか。 というか、C はバックアップ取ってないしいやだなあ。 これ回避できるんやろか。

上記メッセージのところでヘルプしたら、Mscorcfg.msc がうんちゃら、 とかいうメッセージが。しかし意味がワカラン。 ググったら これ か。もうなんとかせいや。

ええと。 ということでどうやらできたようだ。しかしヘルプやらなんやら無茶苦茶やな。

しかし VB .Net と VB6 は随分違うようで、昔の VB の教科書はあまり役に立たない (特にイベント処理のあたり)。ちゃんとした教科書買わないとだめだな。

#11 大学での課外活動に積極的に取り組んだ人ほど、社会人基礎力が高い

ダメな調査分析レポートの典型パターン。 こういう二分法的結論になるのって、だいたい眉唾なのが多いような気がする。 チャラチャラ遊んでるよりはクラブ・サークル活動をしてる方がマシだとは思うが、 学習やゼミ活動に真面目に取り組んでいた層がその上に来るはずでは?
コメント [全部読む/投稿する]

2007年03月14日(水) [n年日記]

#1 帰り

原付。うう寒い。

#2 行き

原付。郵便局で配当受取とぱるる口座の郵貯ホームサービス手続き。

#3 メール処理

先週大量に出したやつの後処理がまだ続く。

#4 吉祥寺

田中くんから譲り受けた自転車の防犯登録の書き替えで西友へ。 自転車で店内に入ったのはなかなか新鮮な経験であった。 あっさり 500 円で完了。なんか簡単過ぎる気もしたのだが、 本当にいいのかこれで?

その足でユザワヤ地下の啓文堂へ。VB.Net の本を物色。 本格的にやろうと思ったら このへん の本が必要そうだが、高いから必要になったらブックセンターに頼もう。

しかし花粉がきつくて参る。外出後の鼻スプレーと洗眼は必須になりつつある。

#5 [receipt] 啓文堂 4,683 円

#6 [URL] 例の訴訟メールに関して広く注意を促さないといけなくなった。

自分のサイトの内容に関して、名誉毀損 (とその示談賠償) を伝えるメールが弁護士から来たらどうするか、という話。

#7 [labo] 絶縁破壊計測システム

ロジックステートとオープンコレクタ:

電源のステータス信号がオープンコレクタ出力なので、 「オープンコレクタ TTL」でググってトップにきたページ。 まあ pullup してモゲればええんやろ、 とは思っていたのだが、ちゃんと書いてあると助かる。 電源は Terminal の DO でいいのかなあ。

今日の成果:

という感じで。まあなんだ、結構安直に色々できるなあ。 ただ、右側の端子列 (CN1) にある 2 つの DGND のうち、下の方のやつは効いていないような気がする。まあ実用上は問題にならないけど…

あとはアナログ出力。こちらは range -10〜10V 固定の resolution 16bit なので、 もう一つタイマを設定して step させてあげれば良いか。

#8 帰り

原付。寒い上に花粉が辛い。
コメント [全部読む/投稿する]

2007年03月15日(木) [n年日記]

#1 行き

原付。曇りでやや寒。

#2 LBC 会費請求処理

今日の 17:00 で〆。やらねば。

done。補欠分なので件数が少ないとはいえ、気を使うこと、面倒なことには変わりない。

#3 狩野さん来研

某ブツの受け渡しに来研いただく。 お昼をご一緒できれば良かったのが、 上記作業の都合でお断り。申し訳ありませんでした。

#4 [dept] 図書館から借りてる本の update

done。

#5 [linux] PDFedit fills hole in the desktop

Using PDFedit, you can manipulate pages in a PDF in a number of ways. You can change the dimensions of an individual page, embed basic fonts such as Times Roman, Courier, or Helvetica, or rotate the page. You can add pages from another PDF in a separate dialog window, choosing the pages and positioning them exactly. If you need to recover text from a PDF file, you can extract it unformatted into a dialog, then copy and paste it into another program. In addition, you can add lines and rectangles to a page.

For most people, though, the most useful aspect of PDFedit is its text editing features. You can strike through or highlight existing text, or change its color, size, or font -- although you are limited in font selection to basic fonts or any embedded in the file, rather than being able to select any font installed on your system.

Even more usefully, you can delete text, or add it in a field that you can drag from the tool bar to become a floating window for greater convenience. However, both deletions and additions are limited to small touch-ups, partly for the practical reason that it is difficult to make major changes undetectable if you have large blocks of text, but also because PDFedit's buffer only seems to hold about 50 characters. Try to add more and PDFedit freezes, crashes, or enters random characters in the field where the text being edited displays. Still, this limitation is enough for correcting minor typos, which is one of the main reasons that many users need a PDF editor.
ふむふむ。

#6 [labo] 絶縁破壊計測システム

USB IO ターミナル−電源間のケーブル作り。 ほんとはシールド線にしないといかんのだろうが。

んで IO のアナログ出力を電源のコントロール入力に接続して動作を確認。 さすが新品だけあって(?)、0-10V の入力で綺麗に出力レンジに直線対応。 というわけでコンポーネントは揃ったので後はシステムにすれば OK。 ここで開発中のシステムの snapshot を取れればいいんだけどな。

一応やっつけた。はあはあ。デスクトップではちゃんと動作した。 しかし nx6150 に繋ぎ変えて試したら、 どうも AO の信号レベルが違ってるっぽい。なんだと。 USB のバスパワーが足りないとかかなあ。 つーところでテストしようと思っても古い snapshot はないんだよ…このばかめ。 実験室のデスクトップで試してみるか。はぁ。
コメント [全部読む/投稿する]

2007年03月16日(金) [n年日記]

#1 帰り

原付。なんと雪が。

#2 行き

原付。なんか疲れているのか花粉のせいか、微妙に頭が重い。

#3 堀江裁判

一審は実刑。さて。

#4 [labo] 絶縁破壊計測システム

実験室の HP パソコンに接続、やはり単にドライバを入れただけだと 昨日のノートと同じ動作。AIO-USB の説明書きにあった通り、 デバイスマネージャの [ドライバ]-[診断] を開けて、 手作業で電圧指定とかをしてみたら、これはちゃんと動く。 おかしいな、ともう一度開発プログラムを起動したら、 こんどはちゃんと動作。うーん謎だ。

とりあえず仲田くんにメール。ついでに UHV SP の件で星くんにもメール。 やっぱり一週間かかったなあ。

#5 The 6th Asian-European International Conference on Plasma Surface Engineering

応物の定期便と、あと表面科学会でもアナウンスが出てた旨佐々木先生から教えていただく。 長崎で 9/24-28。abst DL は 4/16。

#6 [paper] 今日拾った論文 (JMR 21(11), PRL 97(20), APL 89(20), SCT 201(6))

JMR は Special Focus Issue "Nanotubes and Nanowires"
Co/Cu multilayerd nanowire とか MoO2 , MoO3 の nanowire とか、最近は色々あるんだなあ。

SCT は 228 本もある…見るだけで疲れた。というか目次のエントリを沢山見た割には拾った本数が少ないな…バイオリズム低下中?

Method to determine argon metastable number density and plasma electron temperature from spectral emission originating from four 4p argon levels:

AIST のグループ。 Ar の 4p 準位の 4 本の相対強度から EEDF の Maxwellian を仮定して Ar metastable の密度と Te を決める話。 最近では比較的ありがちな話だと思うのだが、新機軸はどのへんにあるんだろ。 本文中には「EEDF を仮定しない手法も開発中」とあるけども。

Oxygen-assisted control of surface morphology in nonepitaxial sputter growth of Ag:

2E-5 mbar の酸素を入れることによって、スパッタ製膜した 50nm の Ag の表面粗さが 2.4nm から 1.0 nm に減少した、という話。 電気伝導特性は変化なし。O が、おそらく原子状に表面吸着しており、 surfactant として機能しているのでは、とい話。 MBE 方面で関連話題がいくつかあるらしい。へー。

Hot target sputtering: A new way for high-rate deposition of stoichiometric ceramic films:

TiN, TiO2 の反応性スパッタで、ターゲットを加熱すると 窒素の場合にプロセスのメタルモード化 (elemental sputtering mode って言ってるけど)、安定化が見られた、という話。 温度と共に Ti の構造相転移があるとか、reactive species の表面以下への拡散があるからとからしいけど。

The effect of an atmospheric pressure plasma treated MgO layer on the discharge performance of an AC plasma display panel:

He/O2/Ar 大気圧プラズマによる処理して接触角・表面粗さ・組成とともに、 cell の performance を見た話。接触角・粗さ低下、吸着種は除去、 電圧は低下〜といいことづくめらしいが。

#7 [paper] Google Reader で拾った論文 (PRB 75)

Equilibrium and metastable states of nanoislands in multilayered Stranski-Krastanow systems:

SK 膜による自己組織化構造を多層構造にして埋め込めるか、という議論。 エネルギー・熱力学的な考察をしている。 最上層の island が安定ならば、構造全体も平衡ないし準安定、 ということらしいけど。

#8 藤田さん NiCT へ

ご移籍おめでとうございます、新天地でもご活躍をお祈りしております。 ご近所さんが動かれるのは寂しいですが、 関西に行ったときの楽しみが増えたと思うことにします :-)

#9 帰り

原付。初めて武蔵境の中央食堂へ行ってみた。23:00 まで営業。 「ご飯少なめ」でお願いしたのだが、しかしいつも食う量の 2 倍の白米であった。
コメント [全部読む/投稿する]

2007年03月17日() [n年日記]

#1 高耐圧のシールドケーブルがベター

引き続きありがとうございます。 ここ のやつとかですかね。

#2 休み

昏昏と眠り続ける。

#3 [book] 『反社会学の不埒な研究報告』パオロ・マッツァリーノ

最近話題になっている著者なので検索してみたら、 大学の図書館にあったので借りてみた。 文体はおちゃらけだが、ちゃんと調べてあるようで、 面白い記事は割と面白い。

社会学が良く論拠にしている統計や調査がいかにいいかげんであるか、 ということを伸べた「統計奇譚」「シェフの気まぐれ社会調査」などは、 メディアリタレシーのテキストになりそう。 あと「武士道」は著者の新渡戸稲造自身が日本人には読ませたくないと思っていた、 とする「新作落語『長屋武士道』」もなかなか。 この著者の『国家の品格』の書評を読んでみたいものだけど。あるかな?
コメント [全部読む/投稿する]

2007年03月18日() [n年日記]

#1 『数学ガール・ミルカさんとテトラちゃん』

うは、こう来たか。

#2 [firefox] Firefox 用 YouTube 検索プラグイン

入れた。良い感じ。

#3 行き

原付。良い天気だが、やはりまだちょっと寒いな。

#4 [URL] Suica VS. PASMO - ライフスタイル別 IC乗車券徹底ガイド

もう今日からか。早いなあ。

自分は My Suica へ変更しておくと吉、ということらしい。

#5 On Lisp

もう今から勉強するには頭が固くなってて駄目かもしれないけど、 しかし出版されたら購入してみる所存。

#6 [URL] 「クールなメディア」にちょっとつけたし

適切なレベルの情報発信能力を失った集団は衰退する、ということ。 ちなみに平川さんの件の記事のパーマネントリンクは こちら

#7 [labo] 絶縁破壊計測システム

仲田くんが出てきてくれたので使い方の lecture、 旧システムとの比較をしてもらうことに。 ちゃんと検定してみるかなあ。

#8 [paper] 今日拾った論文 (JJAP p1 (11,12), JJAP p2 (46-50))

JJAP は firefox からだと pdf のリンクがダウンロードにされてしまうのだが、 「Content-disposition: attachment もげ」が付いているからか。 これ inline にしてもらうと良いのかな? IE-tab の 「リンクを IE に切り替えて開く」を使えば別タブの inline になるのだが、 やっぱりちょっと面倒なので (ちなみに sleipnir もだめだった)。

In Situ Observation of Initial Nucleation and Growth of Chemical Vapor Deposition of Copper by Surface Reflectivity Measurement:

Si 上に PVD で付けた Ta 上に、(hfac)Cu(tmvs) の CVD で付けた Cu の in-situ 反射率測定。H2O を添加すると初期段階での反射率が増加する。 SEM 像・XPS 測定も起こない、 水を導入すると OH 基によって CFx 基が脱離する、 そのため nucliation が稠密に起こり、coalescence も起きやすくなる、 …という議論。

Multiscale Monte Carlo Simulation of Circular DC Magnetron Sputtering: Influence of Magnetron Design on Target Erosion and Film Deposition:

Samsung のグループ。磁場の FEM 計算、PIC-MCC でプラズマ計算、 erosion を出して粒子の collisional transport、 んで Dew/Smy のモデルで trench filling、というところ。 gas rarefaction を (ターゲット上一様の近似ではあるが) 入れているのが面白いところ。 実験の堆積プロファイルと比較、なかなか良い感じに一致。

Material Properties and Plasma Display Panel Discharging Characteristics Depending on MgO Evaporation Rate:

EB 蒸着の MgO の成膜速度を変えて、XRD、断面 SEM、 放電特性を見た話。製膜後に 300 ℃ 1h のアニール。 5Å/s だと (200) 回折ピークが最も強く、 平坦な表面になり、接触角が小さく、放電特性も良い、 という結論だが、例によって放電特性はそれほど顕著には違わない。 構造と速度の関連についての議論は無し。

Radio Frequency Plasma in Water:

愛媛大のグループ。水中 RF 放電の OES。Hα と Hβ の強度からプラズマの温度は 4200K だとか、減圧すると電力が小さくても放電するとか、NaCl 溶液でも放電させられるとか、 メチレンブルーを入れて放電すると退色するとか。

Modeling of Feature Profile Evolution in SiO2 as functions of Radial Position and Bias Voltage under Competition among Charging, Deposition, and Etching in Two-Frequency Capacitively Coupled Plasma:

真壁先生のグループ。Ar/CF4 50mTorr の 100MHz (300V) CCP による SiO2 エッチングのモデル計算。 test particle MC で基板各所での flux、角度分布を計算し、 トレンチ掘りの形状発展について。 タイトルの通り、polymer の付着と局所帯電の効果を入れるとどうか、 というところが新機軸か。

Breakthroughs in Improving Crystal Quality of GaN and Invention of the p-n Junction Blue-Light-Emitting Diode:

GaN LD のレビュー。中村修司さんの論文って JJAP が多いのね。 low temperature buffer が breakthru であったと。

Effect of H2 Addition during Cu Thin-Film Sputtering:

広島大。5mTorr 500V でスパッタ、AFM と XRD の評価。 via (0.1-0.2um^2, 0.9um depth) へ付けてアニールした後、 electro depo による埋め込みの実験も。バッファに TiN。 H2 の混合比は 0-40%。Ra 減少、特に高周波成分が減っている。(111) 配向ピークは減少。アニール後の電着埋め込みは改善、アニールのときに H2 が抜けて vacancy となり、 Cu の reflow が起こりやすくなったから、と議論している。

Room-Temperature Stimulated Emission from AlN at 214nm:

UCSC のグループ。5um サイクルの方形パターンを切ったサファイア上に pulsed lateral epitaxial overgrowth という CVD の派生版で育てた AlN に、 強強度の ArF (193nm) パルスを当てると 0.85nm 幅の強い誘導放出様ピークが PL スペクトルに現れた、という話。

Deposition of Cu-Ag Alloy Film by Supercritical Fluid Deposition:

超臨界 CO2 を利用した Ru 基板への Cu(tmhd)2, Ag(hfac)(COD) からのめっき。 Ag を増やすと膜の Ag 組成も増えるが、 基板との界面付近に Ag が多いらしい。んで連続層を形成するので電気抵抗も良くなるとか。

Pretilt Control of a Nematic Liquid Crystal on Polymer Layers by Atmospheric Plasma Irradiation:

液晶用の垂直配向なポリイミド層を斜めジェットの大気圧プラズマ処理すると プレチルト角が出る (処理回数 3 回で 10度、5 回で 90度。ほんとか?) という話。

#9 [book] 『反社会学講座』パオロ・マッツァリーノ

引き続き読了。こっちの方が刊行は先なのか。 まあ感想は 昨日 と同じ。『つっこみ力』はもう読まなくてもいいかな。

#10 [debian] rawrec 代替

iop.org の journal が取れないので、暇な時間にちょっと調査。 新年度からまた NHK ラジオを聞くかな、と思ってちょいと調査。 rawrec が orphan されて 以来放置していたのだが、bplay に入ってる brec でいけるようだ。 このとき の rawrec モゲモゲの替わりに
brec -t 1 -s 32000 -b 8 -r
で取れば OK の模様。しかしなんで sid の bplay にはマニュアルがないんだろ?

あとは このへん まで凝るかどうかだが。まあ暇な時間との兼ね合いで。

#11 [labo] reboot servers

いや、sound を bios で殺してある babagw で上記をやろうかと一瞬思ったので、 誰もいないのをいいことに surf, babagw, migrate あたりを再起動。 結局 migrate でやることになりそうだが。あほだ。

その時発見したのだが、オンボード LAN が殺してあるのはなんでだろ?

#12 [paper] Google Reader で拾った論文 (JPD 40)

とかやってるうちに復活した。明日読もう。
ということで読んだ。

Towards a more complete model for reactive magnetron sputtering:

ベルギー Ghent U のグループ。 ターゲットの subsurface の酸化状態をちゃんと考えてシミュレーションしましょ、 という話。 いつぞや飯村くんが輪講にかけてくれたネタにもそんなのがあったが。 対象は Si。SRIM, TRIDYN あたりについての議論もあるので、 ちゃんと読んでおくべきか。

The current-density distribution in a pulsed dc magnetron deposition discharge:

UK マンチェスター大のグループ。UBM pulse DC magnetron の B-dot probe から電流評価。 0.74 Pa, 100kHz 55% duty。電流は racetrack 上の jφ (E×B ドリフトによる) が 350A/m^2 相当、jz が 200 A/m^2 相当とか。面白い。 つか static な DC プラズマの racetrack はどうなっとるんじゃろうのお。

Process characteristics and film properties upon growth of TiOx films by high power pulsed magnetron sputtering:

Wuttig 先生のとこ。reactive HPPMS での TiOx 作成。 酸素導入と電圧の関係、transient OES、オマケとしてできた膜の誘電関数測定など。 pulse-on を一定にしといて pulse-off を長くすると (power は一定) メタルモードがより続きやすくなるとか。まあそうすな。 組成はあまり依存せず、粗さは HPPMS がより平坦。

Condensation coefficients in plasma sputtering deposition:

OES と RBS を組み合わせて付着確率を求めた話。 100 mTorr の ICP RF プラズマに dc バイアスした Pd ターゲット (wire 状) を突込んで、 んで OES しつつ基板への堆積速度を見た模様。 基板として Si 酸化膜とか a-C とか SiC とかグラファイトとか。 flux の見積は、probe 測定による ne、OES の位置依存性と、 基板を動かしたときの deporate の変化とから。 結構仮定は入ってるけど、reasonable ではある。 0.4〜0.9、という結果。名大の佐々木先生も同様の結果を出しておられたっけ。

Preparation of Ta(C)N films by pulsed high energy density plasma:

北京大のグループ。同軸のプラズマガンで 1E14 cm^-3 レベルのプラズマを作り、 0.1Pa の窒素中で放電させて Ta(C)N 膜。Ta が内側の電極、グラファイトが外側の電極。おもろい。deporate はどんくらいなんだろか。

#13 帰り

原付。寒い。三鷹松屋で晩メシ。
コメント [全部読む/投稿する]

2007年03月19日(月) [n年日記]

#1 行き

原付。晴れだがやっぱりあまり暖かくない。 ケーヨー、スリーホークス他各所に寄って、 携帯の電卓片手に領収書作り。 店の人にちょっとジロジロ見られる。

#2 [labo] 伝票類

提出して今年度の〆。

#3 マッツァリーノ本

返却。

#4 ロング・グッドバイ

ブックセンターで購入。

#5 [receipt] 紀伊国屋 BC 700 円

#6 [labo] 修論製本

どうせ応物があるし、と思って立ち上がりが遅くなっていたが、 いつものように文伸の川井さんにお願いした。 丁度都合が良いのですぐに来研いただける由。

持っていっていただいた。今週金曜くらいにはできるらしい。

金曜の朝にできるそうだ。行き掛けに拾おう。

#7 [dept] ネットワーク関連

K 先生から query があったので部屋に伺ってみたらハブがハードウェア的にやられていた。 物情実験室に余っていた 5 ポートのやつをあてる方向で。

#8 [labo] MgO 関連

3 者面談 (違)。プログラムを改変、PSreset() で AO01 の出力 (Current Control 側) を 0 でなく設定値にするようにした (CC/CV を CV にするため)。 あ、あと icon を作成(笑)

次いでリクエストがあったので Si 切り。 良く切れてた個体がダメになってしまったので、大変ストレスが。 新しいやつ買わないとだめかな。

#9 薄膜ハンドブック原稿

森本先生から review comment が来たので対応して返送。

#10 [URL] ナノサイエンス

分析屋さん。 料金表 は紙ベースで、請求者にしか送らない。 Jakob Nielsen 博士の記事 にもある通り、せめて価格の目途くらいは載せておけば良いのに、と思う。 まあどうせざっくり 1 測定あたり 10 万オーダーだろうから、 うちではなかなか使えないだろうけど…

#11 [URL] デカ!! 重!! でも意外と……「FinePix BIGJOB HD-3W」

週刊スタパトロニクス mobile。質実剛健カメラ。

そういえば firefox が 2.0.0.2 になってから CopyURL+ が使えなくなったな…

#12 [Windows] Windows Live ID

めんどくせーから放置していたのだが 4/2 が期限か。うー。

一応 現状

#13 [dept] HRC 関連

来年度の予算計画の穴埋め。既に来年度予算で…とお願いしているものが結構ある(爆)ので、意外とあっさり埋まる。

4/3 のワークショップのタイトルを決めて坪村先生へメール。

#14 論文サーベイ

昨日の を読んだところでおしまい。 そういえば先週末は letter 誌の alert が来なかったなあ。

#15 [labo] 明日やる

MgO 膜の膜厚評価ソフトの石英基板対応。 データは仲田くんに取ってもらった。以前に開発したときの作業記録は以下あたり。

#16 帰り

原付。またちらっと雪が。
コメント [全部読む/投稿する]

2007年03月20日(火) [n年日記]

#1 行き

原付。良く晴れているが、風が強く気温も低い。

#2 [labo] MgO 実験

就職活動の仲田くんの代わり。 IISEE 用の Si をふっ酸エッチング、ついでに次の分の Al を貼る分も。 10:30 に MgO sp、Al sp の排気開始。MgO の回転上がりがやや渋い?こんなもんか?

授与式後、MgO のベーク開始。Al は付けた。

17:20 に MgO も depo 終了。

#3 [dept] 学位記授与式

11:30 予定だったが 20 分押しで開始、12:20 まで。 みなさまおめでとうございます。

うちの研究室の S 君は寝坊して遅刻したらしい…

#4 OB の F さん来研

「卒業証明書を取りにきたのでついでに」ということで訪問してくれた。 『なんだ転職すんのか』と言ったらビンゴだった。 しかしうちの M1 の人は、なぜ OB が来た時いつの間にか姿を消すのであろうか。 折角なのだから就職活動に役に立つ話のひとつも聞いてみれば良いのに。

#5 bbbb さん相模原へ復帰

今度は長ーくいられるので
おお、おめでとうございます〜

#6 [labo] ミニチュアゲージ動作チェック

ということで 動作不良 っぽいゲージを新 SP へ取り付けて 18:00 から排気。

動かしてみた。やっぱりふらつくなあ。携帯でムービー撮って youtube へ。 3gp をそのまま放り投げられるのは便利だ。 ということで、また申し訳ないが大橋さんにご意見伺い。

#7 [dept] テキスト改訂

こないだ議論した内容 を反映させた…つもり。うーん、どうかなあ。
コメント [全部読む/投稿する]

以上、10 日分です。
タイトル一覧
カテゴリ分類
book
dept
issp
labo
paper
snap
stock
vsj
Powered by hns-2.19.5, HyperNikkiSystem Project

中野武雄 (NAKANO, Takeo) <nakano@st.seikei.ac.jp> Since 1999-10-07
RSS feed, 更新時刻, LIRS エントリ, アクセス制御 (解説)

中野のホームページへ