なかのにっき

最新版はこちら。 突っ込みは各日付の BBS エントリのほか、 メール (nakano@st.seikei.ac.jp) や フォーム からどうぞ。 なおスパム除けのため、BBS 機能には 緩い認証を入れて います。 検索エンジンから来た方は、エンジンの方のキャッシュを見るか、 下の簡易検索を試してみてください。


hns - 日記自動生成システム - Version 2.19.5

先月 2006年07月 来月
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Namazu for hns による簡易全文検索
詳しくは 詳細指定/ヘルプを参照して下さい
検索式:

2006年07月21日(金) [n年日記]

#1 9 月セミナー要旨

sent。4 月のを大阪でリバイバル、という話だったような気がするのだが、 先方指定の仮題を見るに昨年 9 月の内容を期待されてるのかしらん。

#2 応物宿

雨が止まないので予約。野洲の駅前。一応前日から取った。gmail の Starred メール。

#3 帰り

ほぼ止んだので原付。

#4 [Windows] チューチューマウス Ver4.8.7

電卓機能の改版らしい。全く使っていないのでスルーで良いかな。

#5 家 Windows の NAV

SystemWorks 2005 のまま NAV ライセンスのみ延長。 キーは秘密日記へ。

#6 行き

原付。物情実験打ち上げの食材を買いに、農工大南のいなげやに寄る。 したら安藤さんとバッタリして苦笑したり。

#7 野中さん来研

真空協会でお世話になっている産総研の野中さん *1 が工藤先生肝煎りの SIMS 会議に 出席されていたとのことで来研してくださった。 1h ほど諸々お話。
*1: 本当だったら「先生」とお呼びすべき偉い方なのだが、 そうするとこっちも「中野先生」と呼ばれて大層恐縮してしまうので。

#8 [dept] 物情実験打ち上げ

まあいつものように単なる飲み会。23:00 くらいまで。 ちょっと参加が少なくて寂しかったかなあ。

#9

〜26:00。酔い覚まし。
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2006年07月22日() [n年日記]

#1 帰り

原付。霧雨で結構濡れてしまった。

#2 行き

原付。ちょっと晴れ間。

#3 [dept] 試験監督 (2 限 英語演習 I)

native の Cordy 先生。25 名 80 分。 50 分遅刻してきて「受けられませんか」といってきた学生がいたが、 さすがに駄目 *1 。大分粘られたけど、 こっちの判断で助けてあげるわけにもいかないので。 というか(以下略
*1: 規則では 20 分まで認めることになっている。

#4 ブース整理

作業。明日の体験教室であんまり汚い状態を見せるのもナニだし、 早めに伝票を出しておこう 、というのもあって。

謎メモ:

作業中発掘された 2006-05-23 付のレポート用紙に
65,000
 ↓   15%〜20% 広告
というメモ。意味がわからない。

#5 kuttukiBBS

ユーザ名が「中野」、パスワードが「武雄」(それぞれローマ字の小文字) という BasicAuth を食わせて仮復旧してみました。 余分なお手数をおかけしてすみませんが、 もしコメントしてやっても良いという方はひとつ宜しくお願いします。

#6 [labo] UHVSP 実験

Ar 10sccm で 50W 点火、1Pa の条件を作っておいて N2 を 4sccm 追加。 こんどの FC には弁が付いてるからこの辺の操作が凄く便利だ。 プレスパッタ 15min、depo 10min。

新しい Si を HF 処理、リークして基板入れ替え、 リーク用のバルブを VLV へ変更、22:00 から排気。 TiN 試料は取り出しから 40min で esca のイントロへ。

ベーキング準備を 24:00 から、ヒータ加熱を 24:30 に開始。 さてさて。

帰り際に esca 部屋に寄って試料を測定室へ。25:50。
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2006年07月23日() [n年日記]

#1 帰り

原付。松屋でグルメドハッシュ…しかし各要素の温度調整がダメなせいで美味しくない。

#2 行き

原付。ねむい。

#3 [dept] 一日体験科学教室

10:45 に講堂へ学生を迎えに行き、昼食を挟んで 16:00 に終了。 高一の女子が 4 名、高二の女子が 1 名ということで、 「数列や三角関数はまだ習ってません」という状況のため、 Excel、液体窒素のハンドリングなど「体験」に徹するかたち。 フィルタはお土産に持って帰っていただいた。

#4 [labo] UHVSP 実験

どうも焼いた割には H2O が高いなあ、と思っていたら、 体験教室終了の時点で -3 Pa 台に。 ガンの水冷配管のところから漏れた模様。窒素をフローさせて確認。 もちろん加熱時に配管へ圧がかからないような手当はしているので、 多分熱履歴に負けたんだろう。うーんまいったなー。

ESCA 測定:

昨日着けたやつの測定。O の trace が無いわけでもなさげ。 考えてみたら昨日から H2O が少量リークしていた可能性もあるわけか…

#5 [dept] 物情実験レポート

ESCA 測定の待ち時間に採点 done。 火曜日は ISSP の meeting なのでポストへ差しておく。

#6 メール

実験のレポート関係 / issp / vsj-ed / 上記リークの件などなど、 たくさん書いた。やれやれ。

#7 [lbc] 18 年度引き落とし準備

90 分ほどの作業。いつもナニだが追い込まれるまでやらんのお。 振替依頼書を整理、データ入力、送付封緘。明日出せば OK。

#8 [labo] 伝票整理

ふにふに。
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2006年07月24日(月) [n年日記]

#1 帰り

原付。小降りだがウインドブレーカーのみで突破。

#2 行き

原付。二度寝したがギリギリ間に合う時間にガバっと起きた。 雨がまだ降っていなくて助かった。

#3 [dept] 試験監督

2 限: 信号処理工学:

小口先生の。座席指定という戦略のせいか、小口先生の人格的迫力のせいか、 実に粛々と進行した。

3 限: テクニカルコミュニケーション I:

物生 2 年の課目。60 分のところ、40 分で全員提出終了。

5 限: 社会学の方法:

今年度から 5 限は 16:30 開始になっていたのを知らなかった。げげん。 試験は 60 分で終了。大教室・中途退出は監督が席へ回って受け取り、 というシステムにしてしまったので、もの凄くたくさん歩いた。つかれた。

#4 [lbc] 振替依頼書

行き掛けに出す暇がなかったので、2 限後昼食をローソンに買いにいき EX パックの封筒を購入、事務室の郵便ボックスに入れて終了。

#5 [labo] 伝票・出張依頼

提出。 海外出張の助成依頼 には、航空運賃の見積が必要。 坂本さんが帰ってきたら、どこから取ったか聞いてみようかな。

#6 [dept] 物生実験レポート回収

2〜3 限が監督のため、昼の余裕がなかったので飯村くんに作業を依頼。 板村さんも現場にいてくださったらしい。ありがたや。

#7 [labo] 論文輪講

こないだ accept された MgO 論文の解説。 日本語レジュメを作るのもナニなのでそこは手抜き。

#8 VP 電話

大橋さんに昨日のリークの件電話、 一度ガンを外して持ち帰っていただくことに。 水曜日に定例の勉強会をやるようなら、その足で一緒に、ということになった。

#9 [VP] 勉強会準備

「こんど指数・対数の話をしましょう」と言ってたのだが、 明日は身動きできないのでいまのうちに準備。 成果 。Acrobat が update 以降腐って動かないため .doc ファイルにて。 本意ではないのだが…ていうか早くなんとかせんとなぁ。

#10 [URL] 可聴周波数域チェッカ

15,500 Hz だった。ちょっとショック。

#11 帰り

原付。降られず。

#12 ばんめし

疲れたので鰻。昨日が土用つーことで 30% オフになってた。
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2006年07月25日(火) [n年日記]

#1 [issp] meeting

赤坂直行。todo は 1st circular の内容の web 化、 Rossnagel さんのメールアドレスを大崎先生にお知らせすること (done)、 (できれば) FS の invited 候補を考えること。

こちらでも日記の存在がバレた模様 (いや別に隠してないけど)。

#2 戻り

銀座線〜井の頭線で吉祥寺まで。
懇親会のあと、ちろっと大学へ。

#3 [dept] 新旧スタッフ学科懇親会

飯田先生の叙勲のお祝いを兼ねるかたちで葡萄屋、18:00〜20:30 くらい。 葡萄屋は久々だったがやっぱり美味しかった。 宮本先生に、後期の院のプラズマの講義を聴講させていただく旨ご挨拶 :-) 他に OB の先生は、河田先生、松本先生。皆さんお変わりなくお元気そうでした。

#4 応物申込

参加+予稿集、+misc/4174。

#5 [VP] 勉強会準備

今日昼不在だったので、ブックセンターで対数グラフを星くんに買ってもらった。 すんません。 明日は全員参加とのことで 昨日つくったレジュメ を送付。自分で眺めていたらいくつかミスがあったので修正した。

#6 [vsj] 原稿到着

5 月の研究会の講演が解説記事として到着。 査読者の推薦を、部会幹事の方にお願いしてみるメール。

#7 MyAVS

membership directory 閲覧に利用。便利。 login/pass を忘れていたので変更、秘密日記に。
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2006年07月26日(水) [n年日記]

#1 帰り

バス電車歩き。蒸し暑い。
国分寺せい家でラーメン。良く食うな。

自宅に着いたら PC が熱暴走していた(笑)

#2 行き

原付。VP 経由。昼から晴れて暑くなった。 ちょいと三陽に寄って某所へ麩まんじゅうの発送。

#3 [VP] 勉強会

ということで指数・対数の話。 微分方程式とかその辺には踏みこめなかったが。

#4 [labo] UHVSP ガンリーク

ということで塩谷さんに来研いただき、ガンを外して持ち帰ってもらった。

#5 [labo] 見積依頼

昨年 3 月に買ったコンプレッサ TFP-02C をもう一台購入ということで、前回の購入先のエビサワさんへ。 MgO をスパッタしてる装置の空圧バルブ用。

#6 スパッタで黒色膜

フォーム から以下のようなメッセージ (抜粋) をいただきました。
DCマグネトロンで黒色膜が成膜できる方法があれば、是非ともご伝授頂きたい。
RF電源を用意しDLC膜にしてしまえば早い話でしょうが、DC電源で何とか出来ないものかと。
個人的な経験としては、アルミのスパッタで水蒸気が混ざると *1 、陽極酸化で得られるような黒色の膜ができることがありました。 うまいこと条件を選ぶと、ある程度使える黒い膜が得られるかもしれません。 porus な金属酸化物はだいたい黒くなるので、 圧力を高くしてやるとうまくいくかも。

あと、もちろん用途によりますが、 黒クロムめっきなどの方がお手軽に着けられるのでは、という気もします。
*1: というか このときの事故 の結果(笑)

#7 [vsj] 真空関係連合講演会

秋の大阪の。ひとまず申し込むだけ申し込んでおく。auto reply は +vsj/70。

#8 [paper] 今日拾った論文 (JAP 99(7), APL 88(15), PRL 96(14))

The properties and deposition process of GaN films grown by reactive sputtering at low temperatures:

GaN の低温反応性スパッタ。 基板温度 (〜400℃)、全圧 (0.1〜10 Pa)、窒素流量比、 ターゲットバイアス(〜1500V) をパラメータとし、 deporate、構造 (by TEM & AFM)、組成 (酸素の incorporation)、光学特性 (BG、Urbach tail energy、RI) などを系統的に調べた話。 DP 排気で背圧 3×10^-4 Pa ってのはやっぱり高いのかも。 まあちゃんと読むべき論文かな。コレクションに入れといてちょーだい > 星くん

Optical properties of monocrystalline CuIn5Se8:

In リッチな n 型表面層があると、どうも CIS 太陽電池の効率がいい、 それは ordered vacancy compound があるせいでは…というのを受けて、 標記化合物の単結晶を育てて吸収係数 (と工学バンドギャップ) の温度依存性を 10-300K で見た話。BG の温度依存性は phonon の絡んだ Einstein モデル、 Paessler モデルのいずれでも fit 可能、 ここから electron-phonon coupling の強さが評価でき、 mobility が出せる、ということらしい。

Growth and depth dependence of visible luminescence in wurtzite InN epilayers:

RF magnetron で作った InN の断面に絞ったレーザー当てて PL を取り、 基板面に向かうと blueshift した、という話。AlN のバッファ層の効果、 温度の効果。 しかしここのグループは相変わらず作り方の詳細がイマイチちゃんと書いてないんだよなあ。

Gold surface with sub-nm roughness realized by evaporation on a molecular adhesion monolayer:

SiO2 表面上を OH 基で就職、MPTMS を ALD チックに単分子成長させてから Au を着けると超平坦 (〜RMS 2Å over 1um^2) な膜ができる、という話。 MPTMS のトップには Si があるので、それと強く bonding しているから、という見解らしい。

Stability of surfaces in the chalcopyrite system:

CIS、CuGaSe2 の組成を違えて MOVPE 成長させた試料の表面を SEM/EDX や X 線蛍光分光で調べた話。Cu poor になると {112} facet の出た面になる、 つまり組成変化が表面エネルギーの変化の原因である…ということらしい。

High-mobility electronic transport in ZnO thin films:

東北大川崎先生のところ。高温アニールの p 型 ZnO で、Hall 易動度が 5000 cm^2/Vs @ 100K、440 @ 300K の由。すごいな。

Breakdown of Dynamic Scaling in Surface Growth under Shadowing:

MC と実験で、sputter、CVD のような条件化での shadowing が 表面成長のスケール性に及ぼす影響について調べた話。 これはちゃんと読んでおく必要がありそうだなあ。

Binding of Single Gold Atoms on Thin MgO(001) Films:

常磁性共鳴で MgO 上に着けた Au の結合状態を調べた話。 STM 像をもとに EASYSPIN というパッケージで EPR のシミュレーション、超微細結合定数の (自由原子からの) 減少は charge transfer ではなく、むしろ covalent なかたちに軌道が変化するからだとか。 へえ。

#9 [labo] HRC 報告書

とりまとめ役の坪村先生へ提出する、担当分叩き台。 初稿を boss に作っていただいたので、追加して return。

#10 寝落ち

23:00〜24:30。

#11 [vsj] 続査読者選び

先にお願いした査読者は辞退された由事務局から連絡があり、 過去の記録・記憶と google 様を頼りに新査読者を選んで事務局へ連絡。
昨日お願いした件 は快諾いただく。ありがたや。

#12 [paper] 今日拾った論文 2 (Wear 260(7-8))

abstract 見ただけ。

Effect of relative humidity on the unlubricated wear of metals:

鉄の sliding wear を湿度を変えて測った話。 high humidity だと delamination が起こるとのことで、 なんか中間層ができるんでは、というまあもっともらしい話。
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2006年07月27日(木) [n年日記]

#1 [issp] invited 関連

謝罪メール。英語で書くのは (日本語でもそうだけど) 大変気が重かった。

#2 帰り

原付。まだ夜は涼しい。

#3 家無線 LAN

どうも内蔵バッテリーが切れたようで、 停電後には時刻を保存しなくなったし、 電波がいまいち弱かったりと色々都合が悪くなってきた。

あと家の Linux 端末として使っている TP600X で PCMCIA 関係の認識が 2.6 系カーネルで刺さっている模様。いっぺんちゃんと upgrade しないとだめか。

#4 喉痛

発生。やっちまったか?

#5 行き

原付。今日は曇ってそれほど暑くない。
三鷹 3hawks で Buffalo の無線 LAN ホストを購入。

#6 [labo] 英文輪講

2.5 ページほどを 2h くらいで。

#7 コンプレッサ

以前に買ったところは値上がりしていたので、他の業者さん (3 箇所) に見積依頼の fax。

#8 [vsj] 夏季大学テキスト

着。松風苑には電車で行くか車で行くか迷うところだ。

#9 [Debian] TP600X

2.4 カーネルで起動して有線で繋いで dist-upgrade 中。

あー、どうやら 2.6 カーネルで pcmcia がうまく drive できてなかったっつーことだけらしい。 原因探索もダルいので、もう 2.4 で使い続けることにする。xorg は上がった。

#10 [Debian] po アップデート

ということで shadow.po の update を振っていただいたので、教えてもらった current を持ってきてふにふにと作業。 どうも 前に送った やつが cvs tree には反映されてないみたいなのがナニだけど。 とりあえず武藤さんに教えていただいた msgmerge を使い、 mule-ucs と gettext-el を入れて作業。fuzzy は resolved。 usage の訳が多くて面倒くさいな(苦笑)。 ソースみないとわからなそうなのもいくつか。まあ残りは週末にやるかな。

作業中のやつは ここ に置いときます。なんか来週頭には 4.0.18 が出るそうだけど。

#11 [paper] 今日拾った論文 (JJAP p2 45(12-16) JJAP p1(45(3B,4B)))

part2 は weekly になって、一月単位でまとめられることになった模様。 part1 も 4 月から にしたし、これもまあ日和って 4 月分からということで (既に 3 ヶ月以上経ってるけど (^_^;)。

part1 の各月 B は Special Issue になったのか。3B は STM/STS の特集号、 4B はこれ SSDM の proceeding なのかな?

Polarity Determination of InN by Atomic Hydrogen Irradiation:

200〜500 ℃で原子状水素 (1×10^-6 Torr の水素を 1700℃ の W filament で crack したもの) に晒すと、N polar な表面では In ドロップレットが発生するが、 In polar な膜では生じないのだとか。

New Transparent Conducting Al-doped ZnO Film Preparation Techniques for Improving Resistivity Distribution in Magnetron Sputtering Deposition:

南先生。いわゆる RF-DC。水素添加の影響についても。

Photoluminescence from Si Nanocrystals Embedded in In Doped SiO2:

SiO2 matrix に In を doping しておくと nano-Si の PL 強度が強くなる、という話。 0.46 at.% で max になるとのこと。マルチターゲットからの co-sputter、 N2 雰囲気中 1150℃で 30min アニール。PL の Lifetime はドーピングとともに短かくなる。

#12 [paper] 今日拾った論文 2 (APL 88(16), PRL 96(15), TSF 508(1-2))

TSF は ICSI-4 の prceeding 号。

Enhanced emission from Si-based light-emitting diodes using surface plasmons:

SOI 上の Si ベースの pn 接合。その上に SiO2 の cap layer を付け、 Ag islands を撒いたり ZnSe 層を付けて表面プラズモン条件の matching を 取ったりすると出力が enhance される、ということのようで。 でも実用にはなるんかなあ。

(7/28 追記) 7/24 の日刊工業に、同様の構造の Si LED が載ってた。 channel を薄くして擬似的に 2D 構造とすることで、 膜厚方向に量子化させて indirect を direct にしようということらしい。 なるほど。

Process stabilization and increase of the deposition rate in reactive sputtering of metal oxides and oxynitrides:

前に飯村くんが輪講でかけてくれたやつかな。 Aachen Univ, Uppsala Univ のグループの共著で oxynitrides deposition。 N を混ぜるとむしろ O による hysteresis が緩和される、という話。

Degradation of the piezoelectric response of sputtered c-axis AlN thin films with traces of non-(0002) x-ray diffraction peaks:

スパッタした AlN で、ピエゾ特性に効くのは 0002 の鋭さではなく、 むしろ他の面が混ざっていないかどうかだ、という話。 pulse DC @300℃ on Si(100)、高圧 RF on Si 酸化膜 & Pt/Si(100) 基板。 成績が良かったのは酸化膜上のやつ、というところがおもろいな。

Quantitative analysis of the sensitivity of porous silicon optical biosensors:

porous Si を bio センサーに使えるかどうかを定量的に考察した話。 屈折率変化による cavity の reflectance minimum の移動ですね。

Electrically Tunable Resistance of a Metal:

電気化学のノリで Pt 膜を electryte に付け、counter electrode に電圧かけると Pt 膜自体の抵抗が変わる、という実験。 まあ charge が足りなくなって〜ということでしょうが。

Origin of Fine Structure in Si 2p Photoelectron Spectra at Silicon Surfaces and Interfaces:

Si(100) 2x1 表面からの Si 2p の微細構造の理論計算。 構造パラメータと energy shift には相関があるから、 光電子分光と計算とを組み合わせると構造解析にもつながるよ、 と言ってるけど。

#13 [receipt] スリーホークス 13,860 円

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2006年07月28日(金) [n年日記]

#1 帰り

原付。やや気温が上がっているのを感じる。

#2 家無線 LAN

ターミナル交換。うむ。

#3 行き

原付。曇り気温高。ねむい。

#4 [dept] 試験監督

1 限 物性論:

boss の。60 分の試験の割に問題量が多くヘビーだったので、皆最後まで残っていた。

#5 [receipt] 紀伊国屋 BC 2,583 円

#6 購読中止

アスキーと Unix Magazine の定期購読を止め。

#7 [dept] 物情実験第二

レポートの採点表が集まったので、いつものようにふにふに集計して送信。 しかし K 君の平均 9.58 点 (10 点満点中) というのはスゲエな。

うっかり集計スクリプトの出力 (Shift JIS 混じり) をリダイレクトせずに端末に流したら、
Suddenly the Dungeon collapses!! - You die...
というメッセージで screen が死んだ。驚いた。

#8 [URL] 「ソフトウェア開発」は「モノ作り」ではない

いきなりネタをバラすと
問: 「ソフトウェア開発」が「モノ作り」でないなら、何なのだ?

答: 「設計」である。
であると。卓見。

#9 [dept] レポート返却

取りそびれた人がいるということで、昼ちょっと実験室を開け。

ついでに空調の切れた部屋でファンを盛大に回していた sc1420 な apserv を部屋に戻って halt。

#10 [paper] 今日拾った論文 (JMR 21(5), APL 88(17))

JMR は特になし。やっぱり mechanical な側面を扱った話が多いな。

Metastability of CuInS2 and its implications on thin-film growth:

CIS の MBE 成長の in-situ 放射光 XRD。 カルコパイライトはサイコロを 2 段重ねたような直方体をしていて、 長軸方向にサイコロ自体が伸びている構造をしているのだが、 そのサイコロ unit の構造 ("CuAl") が metastable として存在し、 伸び軸の方向に歪みがあるのでは、という話。 もし "CuAl" 構造が最終的な膜に残っていたら、solar cell performance にも影響するのでは、といっている。

Electrical characterization of p-type N-doped ZnO films prepared by thermal oxidation of sputtered Zn3N2 films:

豊田中研。窒化亜鉛を酸化して p 型 ZnO を作ろうという試み。 反応性 RF スパッタで Zn3N2 を作り、(おそらく大気圧の) 酸素フロー中で 500〜800℃ のアニールを 60min。Transparent。contact は Ohmic を Au, Schottky を Al で。んで p 型の Schottky バリアダイオードになったで、つーことらしい。 あと DLOS, XRD, SIMS。本当だったら凄い。

Spectroscopy of surface plasmons in metal films with nanostructures:

ガラス上にスパッタでつけた 75nm の Ag 膜に、 FIB で系 7.55um (幅 140nm) の円周状スリット (8 の字にふたつ) を切っておき、裏から波長可変レーザーで照らして NSOM で表面プラズモンを見た話。 綺麗な干渉像。波長を決め、k-E の分散関係が (諸々考慮に入れても) 文献値とは大分違うよ、ということらしい。

High-strength sputter-deposited Cu foils with preferred orientation of nanoscale growth twins:

UHV スパッタで普通に Si 上に 20um の Cu 膜を付け、 peel して dog-bone にして強度測定。bulk の三倍くらい。 この理由として高密度の twin を考え、 HRTEM で観察、{111} で 成長方向に垂直 (…って GB じゃないの?)、 5nm 間隔くらいのがあるでーということのようで。

#11 寝落ち

16:00〜18:00。

寝ている最中に神田先生が院試監督の件で来室、 ボーっとした頭で受け答えしていたら 1 限の監督になってしまった。

さらに日記へメモの途中、コピペをミスってエントリをやたら増やしてしまった。

#12 [dept] 院試監督

というわけで 9/8。

#13 [paper] 今日拾った論文 2 (PRB 73(13-16), PRL 96(16))

Spatial extent of band bending in diamond due to ion impact as measured by secondary electron emission: Experiment and theory:

Ga ion を diamond 表面に当てたときの SEE の減少を見た話。 energy は 1〜30keV、ion fluence は 〜7×10^11 /cm^2 のと、 ぐっと減らして 2×10^10 のと。 charge up とか、それによる band bending あたりの話を真面目に取り扱っている。 accept 前だったら MgO の paper にも入れておきたいところだったな (って校訂作業中にはこの論文もう出ていたわけだが…)。

Temperature influence on the production of nanodot patterns by ion beam sputtering of Si(001):

Si(100) を 1keV の Ar+ で (incidence angle 12°) で 240uA/cm^2 で 10 分、 定常状態に達するまで。温度を 300〜550K で変えて拡散の具合を変えて構造を AFM 観察。 低温の方が残る dot のサイズが大きい。 連続体モデルで議論。

Coupling among bulk, surface and edge diffusion:

adatom, advacancy の hopping 的表面拡散による表面形態 (特に空間波数) の発展について。離散的アプローチ。しかし難しい。

Anomalous scaling behavior and surface roughening in molecular thin-film deposition:

フタロシアニンの蒸着による表面形態の発展を AFM で観察、 スケーリング解析したもの。 α_loc が介在するいわゆる anomolous な発展を見せる。 島密度が変化せず、そのまま柱のように上方に成長するとして解釈できるとのこと。

Lorentz Force Velocimetry:

磁場中の金属流体は流れの速度に比例した Lorentz 力を受けるが、 その反作用として磁石に及ぶ力を計測して速度を求めましょ、という話。 電磁気のネタ話としておもろそう。

#14 [Debian] X31

こっちも dist-upgrade、カーネルも久々に更新。 madwifi-source / madwifi-tools がパッケージになっていたので、 README.Debian に従って作業。 linux-source-2.6.17 を展開したディレクトリに 2.6.11 の config を .config としてコピーし、
make-kpkg --revision x31.1 --rootcmd fakeroot --added-modules madwifi kernel_image modules
を実行。 kernel の package は無事できたが、 madwifi の deb は --rootcmd を理解しないというようなメッセージが出たので、
sudo make-kpkg --added-modules madwifi modules
を再度行ったら作成された。dpkg -i でインストール、再起動したら無事認識。
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2006年07月29日() [n年日記]

#1 [URL] Google 多数決

確かに google のヒット数参照は、英作文のときに結構便利だったりする。

#2 [labo] オイルフリーコンプレッサー

楽天の検索結果の安い方から一画面目。 このへんの値段のでも性能的には充分っぽいなあ。

#3 [paper] 今日拾った論文 (RSI 77(4))

これで一応 4 月中に来た alert mail の分は消化。 JVST は丸々残ってるけど…

Novel time-of-flight electron spectrometer optimized for time-resolved soft-x-ray photoelectron spectroscopy:

電子の TOF。ガス向けの XPS 用。凄いな。

Simple way to determine the edge of an electron-free sheath with an emissive probe:

エミッシブプローブで Child-Langmuir シースのシースエッジを決定する方法。

Method for measuring radial impurity emission profiles using correlations of line integrated signals:

axisymmetric OES。Abel/Radon 変換ではなく、 モデル決めといての力技の積分変換。

Design and operation of a versatile, ultrahigh vacuum, low temperature scanning probe microscope:

ま、これは拾っただけ。UHV 仕様の低温 STM。温度ドリフト 2mK/h。

System for measuring the junction temperature of a light emitting diode immersed in liquid nitrogen:

Liq.N2 冷却 LED の junction temperature を計測する LabView システム。 95% 信頼区間が±2K。

#4 帰り

原付。へろへろー。気温は低い。

#5 起き

15:30。わはは。

#6 家事

日が出ていたのでちょっと布団干し、 洗濯、風呂掃除、部屋の掃除、 車で出て 2 週間前にクリーニングに出した毛布受けとり…はまだできてなかった。むー。 買い物して帰宅。

#7 [book] 鋼の錬金術師 14

なんだ別人か。

#8 [book] マロリオン

結局 1-5 と再読。あほだ。 さてエレニア記にかかるか、それとも 3 冊揃う 9 月を待ってからの方がいいか。

#9 [book] マンガ放出

お譲りします。 全部完結してます。美本ではありませんが、 それほど不愉快な状態でもないと思います。 条件は中野と 1hop の知り合いであること。 直接お会いしてなくても構いません。

基本的に先着順で〆切は金曜日、 買い手がつかなければ来週末に売りに行きます。 対価は要求しません。もしよろしければ何ぞ近場の名物でも送っていただければ、 ということで。
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2006年07月30日() [n年日記]

#1 昼起き

どうも肩の周囲が強張っている。最近体調不良やらで泳いでなかったからか。

#2 行き

原付。晴れ。あまり気温も高くなく爽やか。

#3 中国地方から関東甲信地方まで梅雨明け

やっとか。

#4 [paper] JJAP Supplements

オンラインアーカイブ化。素晴らしい。

#5 [paper] 今日拾った論文 (JJAP p1 45(5A), JJAP p2 45(17-19))

うへ no hit。

#6 [paper] 今日拾った論文 2 (JVST A 24(1), B 24(1)

vol.24 見るのは今年初か。いかんのー。
B の後半は Ultra Shallow Doping に関する 8th Intl' workshop からの selected papers。もうこのへん普通に SPM の舞台になってるのね。あとはもちろん SIMS。

Control of plasma flux composition incident on TiN films during reactive magnetron sputtering and the effect on film microstructure:

TiN の UBM depo と、hollow cathode による電子線投入を組み合わせて イオン化を図った話。bp 5e-7 Torr, 全圧 30 mTorr、100sccm pure N2。 マグネトロンには DC 0.1A, target 径は 1.3 cm。小さいな。 基板温度 250℃、dc bias -100V。HC にかける 2kV の電圧の duty を 20〜50% に変えて (period は 5msec らしい) 作った膜を比較。 duty 増やすと 002 が立った、という話。組成は測ってないっぽい。

Electrical properties of indium-tin oxide films deposited on nonheated substrates using a planar-magnetron sputtering system and a facing-targets sputtering system:

キヤノンのグループ+星先生。普通のスパッタの DC or RF+DC、 facing target の DC、の 3 通りで ITO を作って比較した話。 結果は主として電気特性、酸素組成と抵抗極小の話とか、 基板上の位置に対する依存性とか。まあ FT が均一性に優れる、という結果。 deporate も意外と遜色ない。

High-rate deposition of MgO by reactive ac pulsed magnetron sputtering in the transition mode:

MgO の反応性スパッタ。独のグループ。 400×130 の dual magnetoron、power 4kW、65 kHz。 bp 3E-4 Pa、Ar 120 sccm、O2 11〜25sccm で全圧 0.4Pa。 Mg の OES によるフィードバック制御で transition mode を実現、 標準的な膜評価を一通り、ほぼ (111) 配向の膜、回折強度とγに正の相関。

Optimization of multilayer wear-resistant thin films using finite element analysis on stiff and compliant substrates:

有限要素法による耐摩耗多層膜の設計。Cr/CrN の多層膜で、von Mieses 応力とか横歪みが最小になる条件を GA やらで最適化して求めている…らしい。 基板も A2 steel と 2024-Al とで硬いのと柔らかいの。

Effect of assistant rf field on phase composition of iron nitride film prepared by magnetron sputtering process:

FeN の RF 支援スパッタ。 1 turn coil、bp 1E-3 Pa、working pressure 0.1 Pa、 N2/Ar flow ratio=2.8〜16.7 Pa。 基本的に XRD のみ。RF なし→ありにすると、α相→γ相になる、と。 ちょっと諸々粗い気がする。

Fabrication of photonic crystals using a spin-coated hydrogen silsesquioxane hard mask:

フォトニック結晶作製時の deep etching 向けマスクとして、 PECVD シリカの代わりに spin コート→ベークして作ったシリカ層を使いましょ、 という話。

#7 武蔵野市民プール

「水道設備故障のため数日間営業停止」だって。とほほ。
ここ で調べられるようだ。

#8 帰り

原付。涼しい。
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2006年07月31日(月) [n年日記]

#1 行き

原付。晴れだが気温はそれほどでも。

#2 行動すれば新たに見えてくるものがある

たつをさんのところ。 なんとなく「行動」に「実験」を代入してもにそのまま成立するような気がするな。

#3 [dept] 試験監督

予備:

お呼びかからず。ねむい。

2 限 基礎化学:

1 年生の必修、172 名の試験。大変だった。

#4 ソファーベッド

日干し・ダニアース処理。 毛布とマットはドライクリーニングへ。8/5 出来とのこと。 編集部会の戻りに取りにいく感じか。

#5 [paper] 今日拾った論文 (JPD 39(15))

No.14 は RSS reader の expiration で取り逃した気もするがまあいい。

Comparison of model and experiment for Ar, Ar/O2 and Ar/O2/Cl2 inductively coupled plasmas:

ICP プラズマのモデリングと実験比較。 各種反応定数が一覧になっていて便利かも。 O や Cl が混ざってくると、 EEPF はまあまあだけどラジカルや反応種の密度を overestimation してしまうとか。

Measurements of N(4S) absolute density in a 2.45 GHz surface wave discharge by optical emission spectroscopy:

窒素のマイクロ波プラズマ (1〜20 Torr) 中の原子密度を OES アクチノメトリーによって決めた話。 分子の振動温度を方程式に入れたのこと。

Multi-cycling nanoindentation in MgO single crystals before and after ion irradiation:

100keV Ar イオン照射前後での MgO の硬度変化の話。 塑性変形が重要になってくる 10mN くらいまでの load での測定。 イオン照射するとヒステリシスがほとんどなくなり、 これは欠陥導入によって plasticity が経ったから、という議論。

#6 [labo] VP 電話

塩谷さんから電話、水曜午後に修理品を取付けにきてくださるとのこと。 114 の IPD ガスケットの在庫確認 (あった) と He の用意をしておくこと > おれ

#7 [labo] 論文輪講

#8 [vsj][issp] メール

特集絡みと RFC への返信で数通。

#9 帰り

眠いので帰宅。大勝軒で特製中華そば。
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中野武雄 (NAKANO, Takeo) <nakano@st.seikei.ac.jp> Since 1999-10-07
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