なかのにっき

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hns - 日記自動生成システム - Version 2.19.5

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1999年10月07日(木) [n年日記]

#1 スタート

流行ものに弱いのではじめてみた(笑) 自分用のメモにできるといいかな。

#2 [book] 陪審評決

グリシャムの新しい文庫。 日曜日読了の本だけど、せっかくなので書いておこう。

舞台は巨額の賠償金が絡むアメリカのタバコ訴訟。 タバコの吸いすぎで肺ガンになって死んだ男の妻による、 「タバコ会社はタバコの中毒性を知りながら公開をせず、 それどころかその中毒性を利用さえしていたために私の夫は死んだ。 懲罰的賠償を!」 というやつ。弁護士が唆して起こすタイプの裁判だ。 こんなので一回でも負けようものなら、 雨後のタケノコのように連続して裁判を起こされ、 身ぐるみはがれるのは確実なので、 タバコ会社は必死に (つまり巨額の金を使って) これを阻止しようとしている。

この法廷に陪審員として正体不明の青年が潜り込む。 彼の正体を暴き、味方に引き入れようと、 原告側・被告側とも戦略を練るが、 意外にもその陪審員の「友人」と名乗る謎の女から 両陣営にコンタクトが...

一応これまで文庫になったグリシャムの本は全部読んできたけど、 多分最高傑作ではないかな? 「処刑室」あたりでは伏線がぷちぷち切れてたりしてて、 プロット的に不満があったりしたけど、 今回はすっきり収まっている。 クライマックスのどんでん返し (これは予想がついたけど) のあとにちょっと面白いどんでん返しがもう一つあるのも 読後感を爽やかにしていて good。

読中の中毒性はいつものグリシャム。 人物造形も今回はバラエティに富んでおり、 特に悪役風の被告側の黒幕がいい。 ただし主人公 (が誰だかはナイショ) がこの計画を行うに至った動機はちょっと弱いけどね。 あえて不満があるとしたらそのくらいかな。

#3 12/18 は

10:00-12:00 にセンター入試の説明会があるらしい。 Linux Conference '99 はキビしくなってしまったなー

#4 後期学生実験開始

うーむ、カラダが慣れとらん。

#5 [JM] 今日の commit

util-linux の更新ページを 8 つリリースにした (arch.1, dmesg.8, fdisk.8, mkfs.8, mkswap.8, swapon.8, mount.8, shutdown.8)。 これでキレイなカラダに... と思ったら、 hwclock.8 が残っていた(泣)

それに util-linux 自体 2.9v → 2.9y に update しているとの噂も.. (コワイので未確認)

#6 [paper] 今日読んだ論文

N. S. McIntyre, et al.; JVST A 17(4) pp.1116 (1999):

XPS のスペクトルを Maximum Entropy Method で評価するお話。 工藤研の Dr の人がそんな話だったような...

S. Omori and Y. Nihei; JVST A 17(4) pp.1621 (1999):

Photoelectron diffraction の理論計算に Tensor LEED のスキームを応用した話。

V. Zhukov, et al.; JVST A 17(4) pp.1727 (1999):

Al の初期酸化を XPS で調べた実験。 300K, O2 300L で O coverage は 1ML くらいらしい。 ちょうど昨日の輪講で「fresh な金属面での酸化反応確率はどのくらいか」 なんて話が出てた。実にタイムリーである。

S. Parascandola, et al.; APL 75(13) pp.1851 (1999):

Plasma Diffusion Treatment (PDT) という低圧プラズマを用いた 拡散法があるらしい。その時バリアとなる酸化層の、 残留 O2 による生成と、スパッタによる除去のバランスを考えている論文。 反応性スパッタに通じる部分があるかも。
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1999年10月08日(金) [n年日記]

#1 [labo] 作業結果の www による整理

* (http://esca.babalab.ap.seikei.ac.jp/~nakano/99-09-25/)
みたいな感じで作ってみた (壁中なんで研究室の外からは見えません)。 これに namazu の検索を噛ませれば、 色々便利になりそうな気がする。 秋田くん後はよろしく(笑)

#2 [linux] OPIE

今日買った 日経 Linux の記事に WorkPad 用の One Time Password 計算機 pilOTP の情報が載っていたので、懸案だった surf の OTP 化を実行に移した。 *1

* (ftp://ftp.win.or.jp/pub/network/security/opie/)
から opie-2.32.tar.gz を取得、インストールしてみる。
configure --enable-access-file=/etc/opieaccess
make
make install
でおしまい。 /bin/login, /bin/su, /usr/sbin/in.ftpd 等を 置き換えてくれていた (オリジナルは hoge.opie.old という名前で保存してくれている) が、 surf に必要なのは telnet login 用のものだけなので /bin/login 以外は元に戻す。

Workpad に pilOTP を入れたら、 opiepasswd コマンドを端末から実行。 チャレンジが出るので、 Pass Phrase とともに pilOTP で計算、 結果を入力すれば初期設定が完了。

ローカルなネットワークからは平文 passwd で入れるよう、 /etc/opieaccess に
permit  192.168.0.0    255.255.255.0
みたいな設定をしておく (このあたりヨワい (^^;
*1: 自宅からは ssh でいいんだけど、出張の時とかに。

#3 [JM] 今日の commit

manual/util-linux/original/ 以下を 2.9v → 2.9y に更新。 うぅ、 mount.8 が更新されている... しかも結構大きい (;_;)

しょうがないので mount.8 からは逃げて、 hwclock.8 をちまちまと更新する。 なんかできの悪いハードウェアをカバーしようと 色々なところで苦しんでるみたいで思わず同情。

#4 [paper] 今日読んだ論文

「読んだ」というよりは「眺めた」の方が正確かも(笑)

H. -M. Katsch, et al.; APL 75(14) pp.2023 (1999):

O2 RF 放電 (13.56 MHz) の測定. 2 photon LIF による O 原子密度分布、 L probe によるイオン密度の RF 電力依存性を測定. こいつが 50〜60 Pa, RF 電圧 280V 程度で minimum をとり、 O- イオンの発生と見る。 L probe の electron saturation current を見ると、 300us (数 kHz) 程度で振動している。 この不安定性も 電子付着による O- イオンの生成によるものと推定. 13.8 Pa, 150V での e-:O- が 5:3 位の結果を出している.

C. Heske, et al.; APL 75(14) pp.2082 (1999):

X-ray Emission Spectroscopy (X 線励起の X 線分光) と XPS + sputter を用いて, 埋もれた原子種を見ようとする試み. CdS, CIGS (Cu (In,Ge) Se2) 界面への Na 偏析を観察. XES はやっぱり synchrotron rad. ビームを使ってる。

V. W. Stone, et al.; PRB 60(8) pp.5883 (1999):

ポリマー表面の粗さ測定を X 線反射率測定 (XRR), X 線散漫散乱 (XDS), AFM で行った論文. Yang, Wang, Lu の評価法とはちょっと違うみたい.

L. B. Jonson, et al.; JVST A 17(4) pp.1827 (1999):

Berg グループの反応性スパッタの論文. ターゲットにできる化合物の厚さをモデル化.

M. F. Tabet and W. A. McGahan; JVST A 17(4) pp.1836 (1999):

透明膜の反射率データから膜厚と Cauchy パラメータを決定する際, ニューラルネットワークを利用する試み.

K. ZHang, et al.; JVST A 17(4) pp.1843 (1999):

ITO 膜の T, R 測定から n, k を決定. Forouhi-Bloomer の分散関係を使っている. 1996 に提案されたやつらしい.

S. Berg and I. V. Katardjiev; JVST A 17(4) pp.1916 (1999):

選択スパッタのシミュレーションコード.

S. Desa, et al.; JVST A 17(4) pp.1926 (1999):

スパッタプラズマのモデル化 (target シースあたりの扱いがおもろそう) + DSMC. やはり Bird の本は読まねばならんなー (はよしてくれ > amazon.com)

J. C. S. Kools, et al.; JVST A 17(4) pp.1941 (1999):

long throw + collimated sputtering.

しかし今日は多かった... って, 45th AVS の proceedings なんかに手をつけたからだけど.

#5 [LDP] 今日の ldp-discuss

平和.
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1999年10月09日() [n年日記]

#1 [labo] お買い物 TODO

#2 [JF] 今日の commit

JF を商用配布したい、という問い合わせが良く来るので、 info ファイルの COPY で許されていないものをチェックしてみる。 ほとんどは、おっけーなんじゃないかと判断。

著作権のページもちゃんと作らんといかんですねー

#3 [JM] 今日の commit

アーカイブのインストールスクリプト周りを修正. この辺はろくに perl を知らない頃に書いたものなので、 とっても恥ずかしいミスがたくさんあった(^^;

皆さんに使ってもらうスクリプトなので、 -w して use strict vars; する。 ところで use strict subs; すると
$hoge =~ s/ /_/eg;
みたいなのがエラーになっちゃうんだが、 これってどう対処するのが正しいんだろか?

translation_list と release/ ディレクトリの整合性もチェック. SysVinit の sulogin.8 と GNU sh-utils の su.1 は、 それぞれ shadow パッケージのものだった. sh-utils の su.1 は自分が訳したやつだったので見付かったんだけど、 SysVinit の sulogin.8 は結局見付からなかった...

あと残件は ML の welcome msgs だな. まあ JF のをコピーしてちょっと編集すればすむだろうと思うけど.

#4 [paper] 今日読んだ論文

J. Yamada; APL 75(12) pp.1805 (1999):

Evanescent wave を両側から入れて表面に定在波を作り、 その中を移動する粒子から散乱された光を観察する。 散乱光の強度が定在波の節・腹で周期的に変わるので、 強度の時間変化から速度が計算できる (Doppler velocimetry というらしい)。

F. Davanloo, et al.; JMR 14(8) pp.3474 (1999):

laser abration によって作ったダイヤモンド膜 (なの?) を スクラッチテストして密着性をテスト。 AE を使っている。

昨日の反動か今日のヒット率はいまいち.

#5 [LDP] 今日の ldp-discuss

HOWTO vs. mini-HOWTO??:

まずは問いかけだけ. 以下は私見. 昔は sgml が HOWTO, txt が mini-HOWTO っていう 位置付けだったのかな. 今はもう、皆 Docbook sgml にしちゃえ、 って言う方向だから, 区別する意味はあまりないのかも.
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1999年10月10日() [n年日記]

#1 [JF] 今日の commit

* (http://surf.ml.seikei.ac.jp/~nakano/JF-copyright/)
著作権関係のページ を作成。ブランチタグは nakano_copyright_19990905。 最近ディストリビューションのリリースラッシュだけど、 これで手間が省けるといいなあ。

#2 [linux] 自宅の bind 設定

自宅の debian マシンの bind 周りをちょいいじる。 これは ISDN ルータの内側についてるマシンで、 ISDN は諸々の事情で自動発呼になっているため、 というのが作業の動機。

で、まず /etc/named.conf.forward と /etc/named.conf.local を用意する。 forward の方は、最初の部分がこんなかんじ
options {
        notify no;
        directory "/var/named";
        forward first;
        forwarders {
                (ISP name 鯖の IP アドレス)
        };
};

zone "." {
	type hint;
        file "named.root";
};
この後にローカルの設定が続く。 /var/named.root は
.                       99999999 IN     NS      NAMESERVER.ISP.NE.JP
NAMESERVER.ISP.NE.JP.   99999999 IN     A       (IP アドレス)
とした。 *1

一方 named.conf.local の方は
options {
        directory "/var/named";
};
だけにする (もちろんローカルの設定はこの後に続く)。

/etc/named.conf をこれらへのシンボリックリンクとして作成し、 適宜切り替えて named を再起動すればおっけー。 ということで /etc/init.d/bind の start) と stop) をちょい変更、
    start)
        echo -n "Starting domain name service: named"
        time=`date '+%H'`
        if [ $time -lt 8 -o $time -ge 23 ]; then
                echo -n " with forwarding"
                (cd /etc; ln -sf named.conf.forward named.conf)
        fi
        start-stop-daemon --start --quiet --exec /usr/sbin/named
        echo "."
    ;;

    stop)
        echo -n "Stopping domain name service: named"
        start-stop-daemon --stop --quiet  \
            --pidfile /var/run/named.pid --exec /usr/sbin/named
        (cd /etc; ln -sf named.conf.local named.conf)
        echo "."
    ;;
のようにした。これで shutdown の時は named.conf → named.conf.local となり、 ブート時にはテレホタイムなら → forward, それ以外ならlocal のまま、ということになる。

さらにテレホタイム以外にも名前解決をしたい場合を考えて、 /usr/local/bin に bind, unbind というコマンドを置いた。 それぞれリンクを張りなおして start-stop-daemon --stop、 start-stop-daemon --start するだけのもの。

名前解決が必要なときは "sudo bind" し、 作業が終わったら "sudo unbind" すればおけ。 cron にもしこんでおくといいかもしれない(笑)
*1: これは "forward first" が設定してあればたぶんいらんだろうけど。

#3 ラグビーワールドカップ

さすがにウェールズは強かった。 でも日本もいいとこ見せてくれた。 アルゼンチン戦は勝ってほしいなあ。

#4 [book] 買った

#5 [paper] 今日読んだ論文

自宅に死蔵されていた...

B. Shan, et al.; JJAP 38(3A) pp.1558 (1999):

高速 X 線カメラ。連続シャッターが 4 つまで切れる。 Z ピンチプラズマを観察している。

R. Kimura, et al.; JJAP 38(3B) pp.L289 (1999):

CuInSe2 膜のを co-evap. で作成。Cu リッチな第一層と、 In リッチな第二層を作る。第一層には Na2Se を混ぜ込んだサンプルを作り、 PL を測定。Na をいれると欠陥が減って再結合を抑制するらしい。

M. Degawa, et al.; JJAP 38(3B) pp.L308 (1999):

八木研。 14〜15 度傾斜させた Si (111), Si (001) に DC 電流を流し、 SEM, REM で測定。巨大なステップバンチ、ステップの "wanderring" (ステップがぐにゃぐにゃ曲がる) などが観察されている。
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1999年10月11日(月) [n年日記]

#1 [JM] 今日の commit

util-linux mount.8 の修正分と、 なぜか util-linux の script.1 :-)

#2 [JF] PostgreSQL-FAQ

upstream が html と txt の両方、というルールは初めてだったので、 ちょっと苦戦。おかげで INDEX の生成あたりとか、 ずいぶん Makefile を辿って読むことになった。 いやまあ、勉強になったからいいんだけど(苦笑)
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1999年10月12日(火) [n年日記]

#1 [LDP] 最近の ldp-discuss

おおむね平和。 comp.os.linux.announce への LDP 文書の自動ポストが再開予定の模様。

#2 [book] 「ゲーデルの哲学」高橋昌一郎 (講談社現代新書)

だれでも名前「だけ」は聞いたことのある「不完全性定理」の解説書。 「すべての (正常な) 数学システムは、自己の無矛盾性を証明できない」 という言葉の裏側にある概念・イメージを、 「アナロジーとパズル」を利用して非常にうまく伝えている。 わかった気にさせてくれる本だった。

以上の内容が一章。以降、歴史的背景、不完全性定理の哲学的な意味、 ゲーデルによる「神の存在証明」、不完全性定理と理性の限界、 と続く。いずれも exciting な内容で、特に最終章は (本来の意味での) 人工 "知能" の可能性や人間機械論に踏み込んでいて興味深い。 ペンローズの最近の著書と通じるところがあるような気がする。

#3 学生実験〜

うう、えらいしんどかった...

#4 [JF] 今日の commit

Mail-Admistrator-HOWTO と Mail-User-HOWTO の翻訳作業に入る。 前者は恒例の分割作業方式として提案。 Status ファイル はこちら。今回はちゃんと改行が適宜入っているので大丈夫(謎)。

Mail-User-HOWTO の方はとりあえず 5k、 1/4 くらい終わったかな。

#5 [paper] 今日読んだ論文

S. Habenicht, et al.; PRB 60(4) pp.R2200 (1999):

(0001) グラファイトを 5keV の Xe+ イオンで叩き、 表面の粗さを STM で測定している。 表面の wave 構造の二次元波数ベクトルの転移に関する臨界角や、 ion flux による散乱因子 S(k) の k 依存性の変化 (小さいと Bradley と Harper の stochastic roughnening の式、 大きいと KPZ) などについて議論している。

H. M. Koduvely and A. Znagwill; PRB 60(4) pp.R2204 (1999):

SK 成長でのアイランド密度・サイズの発展に関する理論的考察。 アイランドからの atom の離脱を考慮に入れている。 アイランドのサイズ分布の発展をうまく再現した... と主張。

A. I. Oliva, et al.; PRB 60(4) pp.2720 (1999):

p-Si [100] に Au を蒸着、STM 観察してスケーリング測定。 S(q)-q (上と同じだな) の評価をして、高周波数 (=小さいところ) での傾斜 γ=4 となることを確認している。 ダイナミカル指数 β は 0.25。拡散 proper な成長を記述した 理論と一致するとしている。

Jong-Gul Yoon, et al.; PRB 60(4) pp.2839 (1999):

MgO を Si, GaAs, 溶融石英基板の上に aerosol-assisted CVD で蒸着、 スケーリング解析。α=0.87±0.02。

R. Kimura, et al.; JJAP 38(8B) pp.L399 (1999):

CuIn3Se5 への Na2S 添加効果。 stoicheometric な成長に成功したらしい。

#6 web 日記

色々なところでこの日記に言及してもらっているのは はっきりいって嬉しい :-) のですが、 職場のリソースを使ってることもあり、 日記上でのお返事は控えております。 ご容赦。
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1999年10月13日(水) [n年日記]

#1 [JM] 今日の commit

www/ 以下の統一されてない語句 (JM プロジェクト, JM project, JM Project) の修正や、言い回しの変更、m4 マクロ指定ミスなどを修正。 明日にはたまってるやつをリリースとして放出予定(笑)。

#2 水曜日は

duty のない貴重な一日。論文が進む :-)

#3 [JF] 今日の commit

Mail-User-HOWTO の sec.2 までおしまい。国内の MUA もいくつか紹介したいところ。
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1999年10月14日(木) [n年日記]

#1 [labo] 投稿論文

真っ赤になって返ってきた...(^^; 提出前に論旨が変わって、 ちゃんと refine できなかったツケが出ている。うぅ。

#2 学生実験

先週より楽だった。やっぱ慣れかしら。

#3 [paper] 今日読んだ論文

実験中に読んでいたのは秘密(笑)

R. N. Bhattacharya, et al.; APL 75(10) pp.1431 (1999):

Electro Deposition, Electroless Deposition で CIGS 膜を作る話。 後者の詳細はよくわからない。
The electroless method is based on short circuiting the conducting substrate to an easily oxdizable redox component (e.g., Fe, Zn) in the electrolyte bath.
だそうだが... 変換効率は ED で 15.4%, EL で 12.4%。高い。

G. Teeter, et al.; PRB 60(3) pp.1975 (1999):

van Hove のグループ。 LEED I-V による W 表面の原子緩和の評価。

E. V. Vakarin and J. P. Badiali; PRB 60(3) pp.2064 (1999):

adsorbate が存在すると, roughening transition の様子がどう変わるか。 転移温度の coverage 依存性など。

J. Wang et al.; PRL 83(3) pp.564 (1999):

ポリマーの表面粗さ X 線散乱で評価した。 いつもの「散乱ベクトル傾斜法」を使っている. (Wang さんは ANL に異動したらしい)

山本知之, 宇田応之; 応用物理 68(9) pp.1008 (1999):

DV-Xα による XPS, AES その他, 励起スペクトルの分子軌道計算。

奥村次徳; 応用物理 68(9) pp.1054 (1999):

「基礎講座 半導体への不純物ドーピング」 まとまっていてとても分かりやすい。

#4 [JF] 今日の commit

Mail-User-HOWTO の 3 章.
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1999年10月15日(金) [n年日記]

#1 [LDP] 最近の ldp-discuss

SGML sourcecode:

コンパクトな sgml 処理系はないのか、という話に発展してます。

Linux Wireless LAN Howto:

ldp-submit に投げたが反応がなかったそうで(^^;

FTP Access:

Poet さんがアクセス準備中。

#2 [JM] 祝リニューアル

* (http://www.linux.or.jp/JM/)

#3 [labo] 発注記録

#4 [book] 買った

クランシーのは前から迷ってたんだけど、 本屋 で残り一冊になっていたので買ってしまった. 外しの予感が(笑)

#5 [linux] mknmz の -F オプション

slink 付属の 1.3.0.7 では, -F オプションつけて ファイルからインデックス対象を選ぶようにすると、 prefix 置換がきかないみたい. 1.3.0.9 のに入れ換えたらなおった. ちゃんと namazu ML 見てないのがバレバレ...

#6 [paper] 今日読んだ論文

W. Hansch, et al.; APL 75(11) pp.1535 (1999):

SiO2, Si3N4 の XPS 測定. Si2p, Si2s, O1s, N1s 強度比を決定, 層状構造の組成分布の計算に応用.

H. -O. Mu:ller, et al.; APL 75(11) pp.1634 (1999):

島状構造の膜で、 Coulomb blockade デバイス *1 を実際に作ろうとしたとき、 1d デバイスでは効果が現れず, 2d デバイスでも ごく小さなもの効果しか現れないのはなぜかを考察した論文. 島状膜成長を MC シミュレーションしたところ, そのような都合の良い構造はなかなか現れない, ということらしい. マクロ的にはパーコレーションなども関連しそう。

S. Nakamura; JMR 14(7) pp.2716 (1999):

日亜化学の GaN ベース LD の Review.

M. D. Kriese and W. W. Gerberich; JMR 14(7) pp.3007 (1999):

indentation テストによる多層膜の付着力測定の理論. 多層膜中の応力伝播の話とか、光学膜の matrix 理論から 引っ張ってきてるところがあっておもしろい。

M. D. Kriese and W. W. Gerberich; JMR 14(7) pp.3019 (1999):

上記の手法を W/Cu, W/W, Cr/W 膜に適用した報告.

K. Robbie, C. SHafai and M. J. Brett; JMR 14(7) pp.3158 (1999):

蒸着時に基板をまわして, コイル状の微小構造を持った膜を作る話. MgF2 とか. 写真にインパクトあっておもしろい.

C. V. Thompson; JMR 14(7) pp.3164 (1999):

多結晶島状成長膜における, grain size や残留応力と 成長パラメータとの関係を議論した報告. ちゃんと読もう.

*1: 静電容量の小さな島が二つの junction に挟まれているようなデバイス
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1999年10月16日() [n年日記]

#1 [JF] 今日の commit

Mail-User-HOWTO の 4 章.

#2 風邪っぴき

起きたら咳が止まらんので自宅療養。

#3 [JM] 今日の commit

ml2cvs を拡張し、dist/script/pkgs.list と www/news.m4 にも 更新情報が書きこまれるようにした。

util-linux から reset.1, clear.1, fstab.5。

もったいないので e2fsprogs の shom さんのドラフトを リリースすべく作業をはじめる。 sec8 は手元ではだいたい done.
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1999年10月17日() [n年日記]

#1 [JF] Mail-Administrator-HOWTO

しまった出遅れた(^^;

#2 [book] 買った

広告批評は村上春樹のロングインタビューが載ってたので 買ってしまった (しかしおれってミーハーだなあ)。

#3 [labo] 論文の校正をする

内容はほとんど OK で、 英語表現の指摘ばかり. 修行がたらんですのう...

体裁に関するメモ:

Vacuum に投稿する論文では, citation は肩のせ, abstract の先頭には何も書かないが, これを LaTeX で行うにはそれぞれ すれば良いようだ. ただし後者は, 本来 "Abstract" の表示される領域が空白になるだけなのでマヌケにみえる. もうちょっといい方法があると思うんだけど...
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1999年10月18日(月) [n年日記]

#1 [labo] デジカメの顕微鏡アダプタ

* MDS 120 (http://www.kodak.com/US/en/digital/scientific/products/mds120/index.shtml)
というものがあるらしい。 日本のサイトには見当たらなかったので問い合わせてみた.

#2 [JF] 今日の commit

NFS-HOWTO の更新作業. まだ旧版の訳を貼っただけ :-p

#3 [LDP] 10/15-18 の ldp-discuss

Request for List archive:

にある.

Re: sgml-tools:

1.0.11 まで出たそうだが、反応がなかったり 登録した文書にも反応がなかったりで、 メンテナが嫌気さしてやめちゃったらしい(^^;

HOWTO submission:

9/27 に送った文書はどうなった, という問い合わせ. 以下は Alessandro の返事:
Yes. I've seen it. I even sent some comments to ldp-submit for perusal by the LDP staff. But I didn't see any further action (note that there was actually no need for such further action to reach me).

Since my assertion "I read and commented" may sounld like a quality-control event, let me comment on the quality-control stuff, and why I send comments back to the list.

When I comment on submitted docs I don't usually write directly to the authors, as my comments are just personal opinions that may be wrong, irrelevant or anything. So I just send them back the the ldp-submit people. If my comments are considered useful they get forwarded. I'm re-sending them directly to you since nothing happened. Note that I am not "blessed" or anything: anyone can subscribe to ldp-submit.

Linux System Administrators' Guide 0.6.2: new maintainer:

引っ越しのお知らせ.
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1999年10月19日(火) [n年日記]

#1 [paper] 今日読んだ論文

T. Hioki, et al.; JJAP 38(9B) pp.5375 (1999):

強誘電体特集号. 誘導結合プラズマアシストスパッタリングで Pb(Zr,Ti)O3 膜を作る話.

K. Venkatesh, M. S. Bobji and S. K. Biswas; JMR 14(2) pp.319 (1999):

金属研削面の粗さの fractal 解析. 空間周波数に対する Power Spectrum としてまとめてある. まあ普通。

H. G. Jiang, et al.; JMR 14(2) pp.549 (1999):

Fe, Al powder の grain size を XRD で同定する話. Scherrer の式, Integral breadth analysis, Single-line approximation の三つの方法を比較検討. Reference によさげ.

K. Honda, et al.; JMR 14(3) pp.968 (1999):

I2 雰囲気中で graphite に Au を蒸着し、微粒子を作る実験. ヨウ素は Au 表面に解離吸着して表面状態を変化させるし, graphite にも表面に物理吸着するだけなので都合が良いとか.

Q. H. Fan, et al.; JMR 14(3) pp.1142 (1999):

ダイヤモンド膜の付着力を Indentation により測定. はがれた領域の面積の押し込み強度依存性から付着力を評価している.

#2 学生実験

最小二乗法の説明を 3 回する (^^;

#3 [JF] 今日の commit

NFS-HOWTO の sec. 10
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1999年10月20日(水) [n年日記]

#1 [book] 「知」のソフトウェア 立花隆 講談社現代新書

立花隆が自分の作業メソッドを紹介する本. 第一刷は 1984 年だが、全く古さを感じさせない。 実際 96 年で 30 刷と、この手の本としてはベストセラーと言って 良いのではないだろうか。

もちろん専門分野も職業も違うので、 役に立つ部分ばかりではないが、 理系の人間にも参考になる箇所が多々ある。 いわく「一冊の入門書を三回繰り返して読むより、 三冊の入門書を一回ずつ読んだほうが三倍は役に立つ」、 「いい文章が書けるようになりたければ、できるだけいい文章を、 できるだけたくさん読むことである。それ以外に王道はない」、 無意識下の働きを信じること、情報の真贋を見分けるには、等々。 値段と読む時間の価値は十分にある本だと思う。強く推薦する。 学生にも読ませたいなあ。

(...最近講談社現代新書に個人的ヒットが高いのはなぜなんだろう?)

#2 [labo] 投稿論文

最終稿 done. 明日もう一回見直して提出だな :-)
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1999年10月21日(木) [n年日記]

#1 風邪

やられました。昨日は自宅療養。 今日は学生実験なので出てきたけど、のど痛い...

#2 [JM] 昨日の commit

e2fsprogs の残りを病床 (笑) で片づける。 commit はしたが ML に投げる元気は出なかった(^^;

#3 [JF] 今日の commit

NFS-HOWTO の 11 章。一応 complete だが、同じくポストする根性はない(^^;

#4 続・風邪

頭痛もしてきたのでさっさと帰ることに決定。
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1999年10月22日(金) [n年日記]

#1 続々・風邪

だいぶ楽になった。回復度 70% くらいか。

#2 [JF] 今日の commit

Mail-User-HOWTO の 5 章. これでおわり :-)

#3 [labo] 顕微鏡アダプタ

問い合わせ の返事来る。「国内での販売はしていない」とのつれないお返事 (^^; 本社からの直接購入ってできるかなあ...

#4 [labo] 投稿論文

封緘〜 \(^^)/
いやー、今回の改訂はマヂで大変だった。

#5 [book] 「科学英文技法」 兵藤申一 東京大学出版会

ということでここんとこしばらくお世話になった本 (...というかいつもさんざんお世話になっている)。 修士の時の授業でテキストとして買ったものだけど、 いい買い物させてもらったなー。ありがたや。

#6 [paper] 今日読んだ論文

リハビリ(^^;

F. Moresco, et al.; PRL 83(11) pp.2238 (1999):

Si 7x7 上の Ag を LEED と EELS で観察. Plasmon による吸収ピークが、 grain の表面積/体積比の 一次関数となっていることを示し、これは plasmon が grain 内部に閉じ込められているという理論が正しいことを 示唆しているらしい.

C. M. O. Mahony, et al.; APL 75(3) pp.331 (1999):

H2 と D2 の RF プラズマ (P = 33〜133Pa) の EEDF を probe 測定の結果から得ている。 Floating potential と等しいエネルギーあたりで 分布関数にピークが見えている。原因は不明。

E. M. Ford and H. Ahmed; APL 75(3) pp.421 (1999):

Au の FIB (Focused Ion Beam) 蒸着により island サイズ・密度を 制御して Coulomb blockade 構造を作る試み。

A. Wienss, et al.; APL 75(8) pp.1077 (1999):

Diamond like Carbon を Diamond の AFM 探針で scratch. 膜の強さを傷の深さで評価 :-)
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1999年10月23日() [n年日記]

#1 [JM] 業務連絡

特に気付いたところはなかったっす > wcsnlen.3 & wcsncpy.3

#2 土曜日

洗濯・夏物冬物の出し入れなどで一日を過ごす。
論文は投函 :-)
夕食は影響されたわけではないがおでん(笑)。 久々に日本シリーズをリアルタイムで見る。すごいぞ工藤。

#3 [JM] 今日の commit

e2fsprogs 関係全部と util-linux の 3 ページをリリース. ml2cvs の news.m4 更新もうまくいってるようだ :-)
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1999年10月24日() [n年日記]

#1 [JF] 今日の commit

NFS-HOWTO の更新版 をリリース (登場は本日 6:00).
Mail-User-HOWTO のドラフト を ML に投稿.
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1999年10月25日(月) [n年日記]

#1 [LDP] 最近の ldp-discuss

LDP Manifesto (Draft):

以降、David Lawyer の一連のライセンス案ポスト続く。

Registering HOWTOs, etc:

HOWTO の著者に deji.com というところから tracking システムのお誘いがあったらしい。 これは LDP とは無関係とわかる。

その後 ldp-private ML の利用法などの話題に発展。 「将来」private な話題が出たときにつかいましょ、とのこと。

Banner ads:

ロゴコンテストのスポンサーである 3D Technology のロゴが トップページにあったが、安っぽく見える、ダサい、 スポンサードされた価値には見合わない、ので削除してほしいの意見。
その後あるべき広告の話に発展。

Informal survey:

上述の話題に関してアンケート。 core team に関してどう思うか? 現状の方向は? など。 著者たちの感じている漠然としたイライラ感のようなものは やはり core team の人たちも感じているらしい。

要するに文書登録の迅速さが全てなんだと思うが...

SGML-Tools-1.15:

Poet さんの作業: フォローが付き、Makefile にパッチが必要とのこと
--- ./Makefile.in.orig  Mon Oct 25 00:59:18 1999
+++ ./Makefile.in       Mon Oct 25 01:15:48 1999
@@ -31,6 +31,7 @@
 OPTIMIZE=-O

 all: gen
+       make -C sgmlpre sgmlpre
 ifeq ($(BUILD_SGMLSASP), true)
        @echo "Compiling the SGML parsing tools (in sgmls-1.1/)..."
        ( cd sgmls-1.1 ; \
@@ -45,6 +46,7 @@
        @echo "Building Entity Mapping library (in entity-map)..."
        ( cd entity-map ; \
          $(MAKE) )
+endif
 install::
        @echo "Installing binaries in $(bindir) ..."
        if [ ! -d $(bindir) ]; then mkdir -p $(bindir); fi
@@ -66,7 +68,7 @@
          $(MAKE) install )
 endif
        strip sgmlpre/sgmlpre
-       for ii in sgmlpre/sgmlpre rtf-fix/rtf2rtf; do \
+       for ii in sgmlpre/sgmlpre; do \
          bn=`basename $$ii`; \
          $(INSTALL_PROGRAM) $$ii $(bindir)/$$bn; \
        done
@@ -123,7 +125,7 @@

 clean::
        -rm -f *~ bin/*
- for d in $(DDIRS) $(MDIRS) rtf-fix; do $(MAKE) -C $$d clean; done + for d in $(DDIRS) $(MDIRS); do $(MAKE) -C $$d clean; done (cd sgmlpre ; rm -f sgmlpre.o sgmlpre) distclean:: clean

DNS volunteer needed:

現 linuxdoc.org の DNS 管理者の Jim Pick 氏より, DNS 管理を変わってくれないかとの発言. Jim は "Banner ads?" スレッドの口切りでもあり, ちょっと色々きな臭い.

一方、 OSWG はもう CVS リポジトリもあるし云々, こっちのほうがいいぞ的意見も(^^;

#2 [labo] 2D FFT + 画像表示

AFM データを 2D FFT して画像表示するシステムを作った。 詳細と結果は ここ (注: 壁中)。一応予想通りの結果となり、めでたし。

octavepgperl のお世話になる。 *1
*1: つーか書いたのは合わせて 100 行ちょっと。 なのになぜ 5 時間もかかったのだ(^^;
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1999年10月26日(火) [n年日記]

#1 [paper] 今日読んだ論文

今日 (昨日か) はたくさん来ていた.

M. Ozawa, et al.; JJAP 38(10) pp.5700 (1999):

Si のエキシマレーザーによるレーザーアニール. SiO2 の capping layer, SiON の absorption layer でアニールする Si をサンドイッチしてるのがミソらしい.

Mi-YOung Kwak, et al.; JJAP 38(10) pp.5792 (1999):

Cu/TiN/SiO2/Si のコンデンサ特性が, Cu の拡散によって どう劣化するか. AES で depth profile をとっている.

Chin-Hsiung Liao, et al.; JJAP 38(10) pp.5938 (1999):

ATR の Sarid structure (プリズム - dielectric - metal - dielectric) の特性を理論的に評価. Sarid 構造は減衰長が伸びる構造らしい. そうだろな.

R. Kawakami, et al.; JJAP 38(10) pp.6058 (1999):

低エネルギーイオンをぶつけた表面での, 反射, スパッタ, 二次電子放出 の割合を MC シミュレーションする試み. 力点はスパッタ過程にあるようだ.

R. Waters and B. V. Zeghbroeck; APL 75(16) pp.2410 (1999):

半導体 Si からの field emission の理論的考察. キャリアの出所を 伝導帯に置き、さらに伝導体の表面近傍での (外部電場による) band bending を考慮に入れたのが Fowler-Nordheim との違い.

Yang-Tse Cheng and Che-Min Cheng; JMR 14(9) pp.3493 (1999):

indentation の stress-strain 関係は load-unload カーブからは 一意に決まらない, との主張. conical と pyramidal の圧子が対象になっている.

M. sakai; JMR 14(9) pp.3630 (1999):

同じく indentation meas. load-unload カーブから決まる Mayer Hardness は、塑性だけでなく弾性にも依存しているとの主張.

Y. Travaly, et al.; JMR 14(9) pp.3673(1999):

ポリイミドの上に Au を蒸着して SEM 観察. 蒸着前の熱処理や蒸着速度が, island 密度や island shape に及ぼす 影響を調べている.

D. C. C. Lam and A. C. M. Chong; JMR 14(9) pp.3784 (1999):

これも indentation. ガラス状ポリマーの変型のモデルを提案している.

H. Chai, et al.; JMR 14(9) pp.3805 (1999):

これも indentation (^^;. brittle な固い膜を柔らかい基板につけた 系の破壊モードに関する研究. 実測写真が興味深い.

JVST の最新号は明日に持ち越しとなる.

#2 [linux] ypserv security fix

あらきさん のところで発見。 情報は Kukuk さんのサイト から、ダウンロードは kernel.org ミラー から。

#3 学生実験

教授が海外出張だったのでたくさん実験終了のサインをする :-) でも順調におわり, 終了は 18:00。 なんかズルしてたグループがいたような気もするけど、 勉強したくないのになんで大学に来るのか、すげー謎。
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1999年10月27日(水) [n年日記]

#1 [paper] 今日読んだ論文

さすが JVST...

Stan Veprek; JVST 17(5) pp.2401 (1999):

superhard coating の review. intrinsic に固いもの、 nano 構造を伴って固くしているものにわけ、 膨大な文献を refer している.

T. Kitajima, Y. Takeo and T. Makabe; JVST 17(5) pp.2510 (1999):

慶大真壁先生のグループ. double frequency plasma(13.56MHz & 100 MHz) を OES で CT + 時間分解測定.

C. Son, J. Cho and J.-W. Park; JVST 17(5) pp.2619 (1999):

MgO 膜の組成が, Plasma Display Panel の放電特性にどのように影響するか。 MgO はソーダライムガラス上に MgO ターゲットから Ar+O2 の反応性スパッタで 作成. 組成は XPS で見ている。

V. S. Smentkowski, et al.; JVST 17(5) pp.2634 (1999):

MSRI (mass spectroscopy of recoiled ions) 反跳エネルギーで 表面組成を測る。 SIMS の入射イオンの角度・エネルギーをうまく選ぶと、 表面原子だけをすっとばせる、と言うことのようだ。 TOF だけで 質量まで決定できるということになっている。

W. Wang, et al.; JVST 17(5) pp.2676 (1999):

atomic flux と速度を laser diode ベースの absorption 測定から求める.

J. D. Kress, et al.; JVST 17(5) pp. (1999):

Cu(111) 面への Ar と Cu 入射の MD シミュレーション. 入射角 vs スパッタ率などの結果あり.

L. G. Jacobsohn and F. L. Freire, Jr.; JVST 17(5) pp.2841 (1999):

スパッタで作ったカーボン膜の特性の圧力依存性. 電圧一定. deporate, H concentration, Raman, Mechanical props など.

N. Martin and C. Rousselt; JVST 17(5) pp.2869 (1999):

2 種類の反応性ガスを用いた反応性スパッタにおける不安定性の議論. 系は Ti-O2-N2。Berg の最近の論文にモデルがあったな.

T. P. Drusedau, et al.; JVST 17(5) pp.2896 (1999):

スパッタシステムで、基板に輸送される「エネルギー」に注目. calorimetry で実測, MC シミュレーション.

K. W. Bryant and M. J. Bozack; JVST 17(5) pp.3057 (1999):

セラミックベースの超高真空対応基板ヒータ. って、テフロン使ってるけど...

E. J. P. Santos; JVST 17(5) pp.3118 (1999):

shop notes. マグネトロン磁場測定器.

#2 [linux] www.linux.or.jp

一年たつし、いろいろな意味で転換期なのかもしれませんね。 ただ個人的に注意したいと思うのは、 あんまり入れ込んで視界を狭くしないこと、かな。
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1999年10月28日(木) [n年日記]

#1 本日より一人暮らし

同居していた妹が転出にて、 本日より一人暮らしの開始 :-) 大学への滞在時間がますます増えそうな...

#2 [LDP] 10/25-28 の ldp-discuss

Re: Informal survey (was Re: Banner ads):

商業リソースを受け入れるかどうかの議論が続いている. 「LDP が expo でブースを出すのには金が要る」から 「それは必要なのか?」とのブランチも発生.

Re: Sponsorship Funding of the LDP:

Subject は関係ないが, LDP の文書群を metadata として 新たな情報サイトを作るのもええんちゃう, な話。 すでに のようなものもあるらしい.

metadata for LDP and more:

LDP 用の XML metadatea を作っているグループ. に情報がある.

Union?:

Aznar さんよりのポスト。 GNU/Linux documentation proj. の 名のもとに unite するのはいかが?の提案.

Dawson さん返事に曰く
 I think you ought to be confirming that we have the fundamental
problems fixed before reaching into the 21st century.
きつい (^^;

Lawyer さんも
The FSF documentation that I've looked at could stand a lot of improvement.
I've seen docs poorly organized, missing important info etc.  This is not
any extra money to spend on our projects.  If they did, it would hurt any
effort by FSF to improve their own docoumentation.

Another problem is the licensing issue.  We allow authors to restrict
modification of their docs (but recommend that they don't do this).  I
think that eventually LDP should only accept docs which at least allow
modification if the author fails to maintain the doc or can't be located.
Even if this is done, LDP would still allow the author more leeway than
GPL.  We also need to see how the DGPL by FSF turns out.
とあまり積極的ではない.

Manifesto Draft-2:

Lawyer さんより Manifesto の 2nd draft.

#3 [linux] 日記と日付変更線

おかしいな、昨日は日記書かなかったはずなのに... と思っていたら、そうかうちは 0:00 まわった記述は 翌日の日付になっちゃうんであった.

ちなみにこんなスクリプトを使っている.
 #!/bin/sh
 DATE=`date '+%Y%m%d'`
 exec /usr/local/bin/jvim ~/text/diary/d${DATE}.hnf
まあ続いてるように見えるからいいかな(笑)

#4 [labo] 学生実験

出張中の教授の代役を来年修士に来る野田さんにやってもらう. 学生さんたちには好評だったようだ :-)
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1999年10月29日(金) [n年日記]

#1 [JM] 今日の commit

NIS の security fix を機に調べてみたら, のように更新されていたので、マニュアルも追随. yobind-mt と yp-tools はバージョン番号が変えてあっただけ. ypserv も rpc.yppasswdd.8 がちょっと変更されてただけ.

#2 [labo] 実験結果データベース

* (http://esca.babalab.ap.seikei.ac.jp/cgi-bin/namazu.cgi)
使えるようにしておいた (注: 壁中). 後はデータだ(笑)

#3 [labo] S 君

電話したら「この電話番号は、現在使われておりません...」

どうしよう...

#4 [book] 買った

文春文庫から発刊された村上春樹の短編集 3 冊. あと本の雑誌 11 月号。
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以上、23 日分です。
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